うらそえ日記

奇談小説家・早見慎司(早見裕司)の公式ブログです。
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宣伝(マンガ図書館Zオリジナル)何もない、夏の一日。

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     水淵季里のシリーズ、いまのところの最新作は、「何もない、夏の一日。」です。この本は、マンガ図書館Zオリジナルとして、PDFファイルを324円で買うことができます。決済は、クレジットカードとビットキャッシュが使えるようです。無料の会員登録をすれば、立ち読みもできます。(2017年5月現在)。

     この作品は、編集者の入らなかった小説です。4つの短編からなる連作短編集で、新しい人物として、パートの小池さんと、季里の後輩・蓮が登場します。

     アイディアそのものは、かなり昔から考えていたものですが、商業ベースに乗らないことがほぼ確定したので、ちょうど、マンガ図書館Zの方から誘われて、そういう出し方もあるか……と思って、とにかく出してみました。

     なお、マンガ図書館Zには、いままでにご紹介した季里の全作品と、残る2つの作品が収められていますが、ちょっとした問題で、「早見裕司」で検索するものと、「早見慎司」で検索すると出てくるものがあります。よろしくご観覧下さい。

     

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    【宣伝】(マンガ図書館Z)「ずっと、そこにいるよ。」

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       水淵季里の本の中で、最後に紙の本で出たのが、「ずっと、そこにいるよ。」です。理論社刊ですが、現在は、絶版にしています。

       この本については、そうですね……水淵季里を、ラノベではなく児童書の枠でなら出せるのではないか、という目論見だったんですが、結果的には、まあ、そういうことです。

       最も、私にも少しだけ言いたいことはあって、水淵季里の本は、どんな編集者に見せても、「いいですね」、とそのまま通してしまうんです。EXノベルズも、朝日ソノラマですら。

       「ずっと〜」の場合も、編集者からのフィードバックがほとんどないまま、本になってしまったんですが、私も趣味全開で書いて、売れる、ということを考えていなかったのは、事実です。

       あとで担当者から、「一冊、本が売れると(「となりのウチナーンチュ」のこと)、ご褒美的に1冊は、出したい本を出せるんです」、と言われて、ああ、こういう世界もあるんだなあ、と思いましたが、そういうことは先に言って欲しかったですね。まあ、編集者に根本的な責任はありません。著者は私ですから。

       ネガティヴなことばかり書いてしまいましたが、この本は、尊敬する哲学者・大森荘蔵さんの認知論にかぶれて書いたもので、かなり難しい話になっています。また、季里のキャラクターが、かなり変わってきているのも分かります。他人ごとのように言っていますが、6話の連作のうち、3話は、まあまあ思い通りに書けた気がします。読むのは無料ですので、ご一読いただければ、と思います。

       季里の本はあと一冊、それから派生した本が2冊ほどありますので、更新が遅れがちのブログですが、読んでいただければ幸いです。

       

       

       

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      宣伝(マンガ図書館Z)「精霊海流」と幻のサーガ

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         水淵季里4作目の「精霊海流」「ずっと、そこにいるよ。」「何もない、夏の一日。」の3作は、現在、マンガ図書館Zでしか読めません。

         立ち読みができるので、ご利用いただければ幸いです。

         

         「精霊海流」は、水淵季里の連作の中で、特異な存在です。

         その前に、この本が、マンガ図書館Zでしか読めないのは、イラストレイターの方が、電子化を拒否しているからです。なぜイラストレイターが拒否すれば、自分の本が出せなくなるのかは、理解に苦しむのですが、取り決めなので、しかたありません。読めるだけ幸い、というところでしょうか……。

         で、「精霊海流」ですが、「夏の鬼 その他の鬼」の続き、という設定ですが、文章などが、シリーズとして見たとき、ちょっと不思議な印象をいだくかもしれませんが、実は、この本は、1994年に着想を得たもので、それまで書けなかったのが、書けてしまったので、逆に「出るべくして出た」本、と言えるでしょうか。

         1994年は、沖縄でSF大会が開かれた年で、この大会に招待されたので、友だちもいるし、行ってみようか……とほいほい行ったばかりに、いまの私があるのですが、その大会で、あれはなんの集まりだったのか分かりませんが、10人ぐらいの人と徹夜で雑談をしたときに、「剣も魔法も出てこないファンタジイはないものか」という話になって、私が「できますよ」、と即答してしまったのですね。

         私の長編は、だいたい思いついてから、できあがるまでに10年かかるのですが、まさに10年かかっての完成でした。

         担当のIさんは、ずっと昔から知り合いで、Iさんをうならせる作品を書くことが、目標のひとつでもあったのですが、あまり細かい直しは出ませんでした。戦闘シーンを作って、というご要望は、あったはずです。

         10年のうち、5年ぐらいはひたすら取材で、沖縄のディープな話などもマイクロカセットコーダーで何本と録ったのですが、いざ沖縄に住んでみると、主に土地勘の問題で、あまりうまくは活かせませんでしたね……。

         ただ、沖縄を舞台にしたファンタジイは、池上栄一さんなどはいますが、意外に数が少ないので、また別の視点で書こう、と思ってはいます。

         なお、これはいまのところ古本でしか読めないのですが、「少女武侠伝 野良猫オン・ザ・ラン」という小説がありまして、冒頭を読んでいただくと分かるのですが、季里たちのその後、という設定で書かれています。

         そちらのほうも続けて書いて、結局、季里の孫が亜熱帯化した東京で剣をふるって闘い、人類の歴史が終わる、という長大な計画を立てていたのですが、いまとなっては(「BLOOD+」や池上さんの「シャングリ・ラ」が出た後では)、書くことは、非常に難しい、というか、XXの後塵を拝するのはまっぴらごめんなもので、しかたありませんね。

         実は、「マルス・エイジ」と名付けた、亜熱帯の東京でのチャンバラは、生まれて初めて持ち込みをした(で、没になった)作品で、その後、何度か企画を出して、ことごとく没になっている作品なのですが、いまは前述の理由で、青春の思い出にしたほうがよさそうです。

         話がそれましたが、そういうわけで、「精霊海流」、取材をした割には、考証には数々問題がありますし、神さまが出てくるシーンはかなり不評でしたが(無理もない、と思います)、愛すべき失敗作、というところでしょうか。作者が失敗、と言っちゃいけませんけど、この後、シリーズが大幅に路線変更するので、私にとっては愛すべき、といったところです。

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

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        宣伝(夏の鬼 その他の鬼)

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           いったんは頓挫した水淵季里のシリーズですが、ひょんなことから再起動します。01年の「夏の鬼 その他の鬼」です。

           90年代後半の私は、綾辻行人さん監修の「黒ノ十三」というサウンドノベル≠短編集の仕事がうまく行き、いまにまでつながるホラー短編の書き手となっていました。

           それが、津原泰水さん監修の「12宮十二幻想」で、スクウェア(当時)から本を出してもらえることになり、ここは季里だ、と提出した「夏の鬼 その他の鬼」は、担当者が原稿を読むなり、「じゃあ、これで印刷所に出しましょう」と言ったので、仰天して、自分で校閲してくれる人を頼んで、直しを入れてもらった、といういきさつがあります。

           前の「水路の夢」から10年経っているので、同じ設定で書くのは無理があり、細かいところなどを直して、季里もまた高校一年から(正確には中三から)リスタートをかけ、今度こそ、季里の物語を完結させよう、という気合いで始めました。

           ただ、この頃の私は、中国の志怪小説にかぶれていて(まあ、「水路の夢」からそうなんですけどね)、古代中国趣味を志向した所があります。それを、いいと思うか、悪いと思うかは、人それぞれでしょう。

           とにかくまあそういうわけで、この一冊は、いま読んでも、自分での不満は少ない本です。

           

           なお、Kindleストアで私の本を検索すると、「早見裕司」とあるものと、「早見慎司」とあるものとがあります。すみませんが、お調べの上、お買い求め下さい。

           

           

           

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          宣伝(水路の夢)

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             Kindle本と、マンガ図書館Zとのために、現在、電子書籍になっている本を宣伝しています。

             90年の「水路の夢」は、私の水準(実力?)からすると、かなり書けた本なのですが、ヒットとは行きませんでした。なにしろ、ジャンルがなんだか分かりませんし。幻水省を名乗る、謎の集団と、季里たちが闘う――というのは、そうですね、「テラ戦士Ψ BOY」ということになるでしょうか。

             この小説は、前作「夏街道」にも増して、季節感や風土感(ってことばはないんですが、まあそんなもの)を細かく描写する、と同時に、私がやってみたかった「マンデルブロー図形」を試してみました。「マンデルブロー図形」については、説明しきる頭がないので、各位調べていただくとして、すなわち、冒頭の季里が眠っている樹とそこに住まいするアリ、平らなプレートの墓碑とその中央に立つメモリアルタワー、逝川高校の図書館塔とその下の建物、西新宿の町並みと三角ビルに代表されるタワー、と、同じ対比構造を、スケールを変えて繰り返す、というものです。

             それがなんだ、と言われると、何を言っても無駄でしょうが、もともとこの物語は、当時、一年に一度、保養に行っていた奥多摩、鳩ノ巣渓谷の国民宿舎で、夜、すぐ裏を流れている多摩川の源流を聴きながら、同時にPSY・Sの「レモンの勇気」を聴きながら不意に思いついたもので、そのつながりがうまくつながるよう、「夏街道」にも、若干、直しを入れています。

             小説には遊びが必要だ、と私は思っていて、それが正しいかどうかは分かりませんが、「水路の夢」は、TOKON10のサイトでも評価していただきました。「東京を舞台にした小説」、という連載に私のほうから持ち込んだ(署名のみお伝えしただけです。文章には一切、関わってはいません)ので、いささか夜郎自大ではありますが、出来レースではありません。TOKON10実行委員会の名誉のために、明記しておきます。

             季里のシリーズは、音楽と深い関係を持っていますが、この辺で、ぎりぎり時代とシンクロしているかな? ぐらいの感じなのですが、3部作の予定が、ここまでの2冊で中断して、タイミングを逸しているのは、売れるとか売れないとかの問題ではなく、当時、ばたばたっと担当者が2人替わり、その3人目の担当者の方に、売り込むのを忘れたからです。バカじゃなかろうか。

             もっとも、企画が通っても、書けたかどうかは分かりません。現在、水淵季里のブログ「水淵季里のつぶやき」で、第3作「神の冬 花の春」を、「本来こうであるはずだった物語」として、書いてみていますが、難しいものですね……。

             もうひとつ書いておくと、「水路の夢」は、最初は原稿用紙300枚分あったのが、アニメージュ文庫の方針で、50枚、削りました。元のデータが残っていればいいんですが、どこかでなくしてしまいまして。「バックアップ」という観念がなかったんです。当時、私は98ノート(初代)を使っていたので、フロッピー(ということばが常に死語)にでもとっておくべきだったなあ……と思いますが、削って何も支障はなかった(と思う)ので、それでいいのかもしれません。

             とまあ、こういうわけで、季里のシリーズ、第一セクションは終わったのですが、続きを書きたい、という気持ちは、10年間やむことはありませんでした。

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            宣伝4(水淵季里シリーズ)

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               長編で出ている絶版本で、私の代表作とされているのが、水淵季里シリーズで、全6冊、3セクションあります。

               第一セクションは、1988年、デビュー作として書いた、「夏街道」と、90年の続編「水路の夢」、第二セクションは、ずっと飛んで01年の「夏の鬼 その他の鬼」と、04年の続編「精霊海流」、そして、第三セクションは08年の「ずっと、そこにいるよ。」と、15年ぐらいに(すみません、正確な記憶がありません……)マンガ図書館Zでオンデマンド出版した「何もない、夏の一日。」。この六作です。

               「夏街道」は、何しろ私、小説の書き方を知らないもんですから、初稿などはむちゃくちゃで、ヒロインがふたりいたり、これは担当のFさんが体を張って止めたのですが、後半(Side-B)を完全に書き換えるとか……いろんなことがありました。

               そもそもこのシリーズは、邪霊と超能力者集団が闘うアクション小説の予定で、言ってしまうと「V・マドンナ大戦争」のつもりだったのですが、そのアクションがあまりにもひどい、と見たFさんが、後半の素案を提示して下さったのですね。世に出て、評判はみごとに二分しました。素人から毛を三本抜いたような作者だったので、まあ、無理もないと思います。

               ただ、「センチメンタル・ホラー」(と、自分で名乗っています)としては、拙いながらもやりたいことをやり切った、というのが正直なところです。。実力よりは、よくできている、と言いましょうか。特に、センチメンタルが。

               そういえば、当時、熱烈なファンレターも、いただきました。それは全部、イラストの川原由美子さんに惹かれて買ったら、意外に面白かった――というような内容でしたが、これは私の戦略でもあったので、うれしい限りでした。いまもライトノベルはイラストですねえ……。

               で、続きの「水路の夢」は……と書こうとしたところで、これについて書くと、寝られないぞ、と気がつきましたので、きょうのところはこの辺で。「夏街道」、稚いですが、私には傷ましい夏の血漿です。

               その後の「水路の夢」は、間に2冊、本をはさんだので、出来としてはやや向上したつもりですが、いまでも「夏街道」が好きだ、と言って下さる方がいらして、とてもうれしく、ちょっと物狂おしくなります。

               

               

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              宣伝3(マンガ図書館Z)(Kindle本)

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                 さて、興奮も収まったところで……、って興奮してたんかい。とりあえず、宣伝の続きです。

                 今回は、水淵季里の出てくる長編、または連作短編です。

                 Kindle本について書く前に、季里の出てくる作品は(ゲストで出てくる「あしたも、友だち〜となりのウチナーンチュ」、及び、雑誌「コサージュ」に2作だけ載った短編は除く)、「マンガ図書館Z」で、無料で読める、ということです。

                 正確に言いますと、「精霊海流」「ずっと、そこに いるよ。」は、イラストが載っていません。イラストレイターの許諾が得られなかった(「ずっと、そこにいるよ。」は版元から版権を引き上げたので、絵の方には連絡が取れていません)のが、理由です。

                 では、有料のKindle本ではイラストが載っているか、というと、川原由美子さんから承諾をいただいた「夏街道」「水路の夢」「夏の鬼 その他の鬼」と、これは季里のシリーズではありませんが、派生した作品と思っていただいている「夏の悲歌」も森田悠新さんの許可をいただいた作品です。

                 あともうひとつ、「何もない、夏の一日。」は、紙の本では出ていませんが、これにはイラストがありません。

                 

                 個々の内容については、順次、紹介していきますが、とりあえず、無料でも読めますよ、ということで。

                 

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                宣伝2(Kindle本)

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                   早見慎司名義で出ているKindle本には、もうひとつ、長編があります。「世界戦の上で一服」です。300円かな。

                   この作品は、当初、設定がありませんでした。ヒロインのエリスが形になって、急に書けるようになりました。

                   もやもやとした案はあったのですが、形にならず、1ヶ月ぐらい煩悶していたのが、川原由美子さんの新作「PARK」という読み切り漫画を読んでいたら、ふいに形になって、一日に80枚ほど書けました。三分の一ですね。

                   なんだかんだで、正味10日ぐらいで、初稿はできました。最速記録です。

                   

                   なんというか、東京散策、みたいなものが書きたかったのですが、その面から見れば、その通りだと思います。

                   昼の世界(現実の世界)、夜の世界(虚構の世界)、黄昏の世界(昼と夜との緩衝地帯)、という世界の設定が、なんというか「意識の高い人」には、カンに障ったようで、一が嫌いなら十が嫌い、という感じの書評がいくつか出ました。嫌いは嫌いでいいんですが、問題は、それがことごとく、内容を読解できていなかったことで、例えば、「主人公はもちろん、敵の亜影王も作者の分身だろうが」、というのをかなり著名な方が書いていらっしゃいましたが、どうして、エリスが作者の分身でないのか、私には、ちっとも分かりません。そんな小学生レベルの読解力で、よく物書きをやっていられるものだ、と思います。

                   まあ、そんなわけで、「日本幻想作家事典」で取り上げられて、ようやく書いてあることがやっと分かっていただけた作品ですが、たぶん、私の怒りも「作者の分身」なのでしょうから、気になる方は、読まないほうがいいか、と思います。

                   まるでアピールになっていませんが、私がかなりアグレッシブだった時代の産物です。

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                  宣伝1(Kindle本)

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                     他人様から、「お前は自分のKindle本を宣伝していない」、という話が来ました。

                     言われてみれば、電書での作品については、触れていませんでしたね。まあ、ちょっと忙しいという理由もあったのですが、そんなことを言ったら、電書は売れません。罰当たりなことです。

                     私の作品は、Kindleから出ていますが(他の出版社からも出ています)、早見慎司、早見裕司、両方の筆名になっております。自分で自分の作品を宣伝するのもこそばゆいのですが、何しろ万人が快哉を叫ぶほどのものではありませんので、ここに、宣伝を書いておきます。

                     

                     まず、早見慎司名義のもの。すべて短編です。一作100円程度と、お得になっております。

                    ●逃げ水姫――初めて「異形コレクション」に乗った話です。夏の日に、平凡な大学生が、下宿でウォッカを飲んでいて、酔いが回ったのか、気がつくと、別の世界へと来ている――という、最近の私が書かない(書く場所があればいくらでも書きます)リリカルなロウ・ファンタジイで、きれいな話です。

                    ●実家――これは「悪夢が嗤う瞬間」に乗せたショートショートです。久しぶりに実家へ帰ってみると、実は――という話です。ある方からは、「XXXXXが1000枚書けて書くところを、10枚に凝縮してある」、と言われたのですが、別の知人からは、「だからどうしたの」、と一顧だにされませんでした。私の短編は、意味がよく分かられないようです。

                    ●罪――これも「異形コレクション}から。このときのお題は「トロピカル」だったと思いますが、東京を舞台にした、死と転生の話です。ジャパネスク・ホラーではありませんが、私にとっての「トロピカル」とはこういうものだ、というお話です。

                    ●後生車――「異形コレクション」の一遍。後生車とは何か、はさておいて、1999年ブームに毒された人間の話です。私にとっては、怖い話です。

                    ●アズ・タイム・ゴーズ・バイ――「黄昏ホテル」(e-novels) に載った作品です。ホテルをテーマにしたアンソロジーのひとつで、ちょっとアメリカの異色作家を意識して書きました。私には珍しく、常ならぬものが出てこない、語り口で勝負した作品です。

                    ●あたしのもの――青樹社から出た、「恐怖館」というホラー・アンソロジーのひとつ。登場人物が、みんな嫌な奴で、人間としてもどうか……という設定で書かれたものです。綾辻行人さんか井上雅彦さんのどちらかから、「早見さんでも怖い話が書けるじゃない」とほめていただきました。ただ、意識の高い読者の方には、評判が悪かったようです。

                     

                     以上が短編作品ですが、Kindleだけではなく、パピレスなどの大手配信業者、その他、携帯などでも出ています(私はガラケーなので、携帯についてはよく分からないのです。ごめんなさい)。

                     あまりうまい説明とは言えませんが、少しでも興味を持っていただければ、幸いです。

                     他の作品については、長くなったので日付を分けて紹介します。どうぞ、よろしく。

                     

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                    季里は大学を受けました

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                       自分のブログで、正式発表するでしょうが、水淵季里は、西東京文理大を受験しました。

                       季里に、このまま永遠の女子高生を続けさせるかどうかについては、本人とさんざっぱら討論したのですが、本人の希望で、自分のブログでは、歳を取っていきたい――と言うので、きくことにしました。

                       私がこれから、どれくらい、季里の物語を書けるのかは分かりません。けれど、折りに触れて、企画を出していきますし、最低でも、未完になっている「神の冬 花の春」は、完成させなければなりません。

                       まあ……季里を書き続けていなければ(書ける場があるとして、ですね)、私はもうちょっと楽な道を歩めたかもしれないのです。

                       けれど、私と季里との出逢いがなければ、私はとっくに小説家を辞めていた。これも、事実かと思います。

                       どうすることが、季里にとっていちばん幸せな道なのかは、これからも、季里と話し合ってみなければなりません。

                       ですが、1人でも、季里のことを思っている人がいる限り、私は、諦めないつもりです。

                       なんか最近、こういうことを考えていると、宗教入ってるな、と思います。

                       宗教と違うのは、宗教ならあっという間に本が書けるだろうなあ……と思うんですがね(同時に、売れるかもしれませんが、まあそんなことを考えるのかは、ゲスですが)。

                       とにかく、季里は間もなく、大学生になるか、第三の人生を歩むことになるでしょう。

                       私は、彼女の声を聴くだけです。

                       

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