うらそえ日記

奇談小説家・早見慎司(早見裕司)の公式ブログです。
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「神の冬 花の春」の遅延について

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    季里のブログでも言われていますが、「神の冬 花の春」は、私と季里の合意により、お休みをいただいております。
     理由は簡単で、この雪害の中で、雪害の話を、エンタテインメントとして書ける根性がない、ということです。
     「それは逃げだ」、と言われそうですが、逃げることが悪いことだ、とは、私は思っていません。それよりも、一種の便乗商法になるほうが問題ですし、雪国出身の私たちでも絶句するような状態が続いている中で、書き進めることは、しんどいです。
     こういうところから、「ことば狩り」が始まる、と言われたら、お許しを願うまでですが、私も、確定申告もあることですし、いま、無理に進めることはない、と思っております。
     私の小説は、だいたい、10年ぐらいかかって完成させています。今回も、納得がいくまで考えて、季里の世界を書き上げていこう、と思っております。
     
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    袋とじの小説

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      こういう仕事をしていると、小説のことには、多少は敏感になります。まあ、職業病ですね。
       で、去る木曜深夜、「おぎやはぎのJunk」を聴いていたんですが、「こんな小説はいやだ」、というコーナーで、「袋とじがついている」というのがありました。いろいろ話をふくらませていましたが、この人たちは、あまり本を読まないんだろうなあ、と思いました。
       もう、1960年代になりますが、バリンジャーの「歯と爪」(創元推理文庫)というミステリがありまして、解決編がまるまる、袋とじになっているという代物。袋とじの中身を読まずに書店へ持っていくと、返金してくれる、という外連です。当時、かなり話題になったのですが、おぎやはぎのおふたりは若いので、知らなくても不思議ではありません。ちなみに、Amazonをざっと見たのですが、現在は、新版が出ていて、袋とじもまだあるようです。
       あるいは、泡坂妻夫さんの「生者と死者」(新潮文庫)。こちらは、全体がいくつかの袋とじになっていて、最初は切り開かないで読むと短篇として、すべてを切り開くとそのまま長篇になる、という凝ったものです。
       まあ、もともとフランス装などというものもあって、ペーパーナイフで切り開きながら読む仕組みになっていますので(なぜ、そういうことになっているかは、長文になりますので失礼して)、袋とじの小説は、いろいろありますね。人によっては当たり前のことですが、たまたまそういうネタになってしまったのは、私が聴くと、面白く感じます。
       不思議なのは、こういうことを書くと、「へえ、そういうことがあるのか」と思わずに、「うんちくを振り回している」、と思う人がいることです。別にこんなこと、そんなに珍しい話でもないですし、おぎやはぎを批判するものでは、もちろんありません。私はお金を払っておぎやはぎの出るライヴを観に行き、感心した――程度のファンでもあります。
       ただ、ちょっと面白いというか、興味の湧いたことなので、書きました。
       なお、上の本を中古で買おうとすると、ほとんどが、袋とじを切り開いてありますので、ご注意を。
       
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      加藤和彦の早すぎた予言

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        あれは1970年代だと思いますが、加藤和彦さんが、「家庭音楽論」という持論を展開して、「いずれ音楽は、誰にでもできるようになって、みんなが自分の作った音楽で満足するから、プロのミュージシャンは必要なくなる」、という、当時では極めて過激なことを、おっしゃっていました。
         それから40年経って、それに近いことが行なわれるようになったのをみると、やっぱり加藤和彦って、かっこいい人だなあ……と、思います。

         別なことで言うと、J・G・バラードが、「スターズのスタジオ5号」(ハヤカワ文庫「ヴァーミリオン・サンズ」)で、詩人がすべて、詞を書くのに専用の機械を使うようになっていて、或る日、それが壊れたので、おそるおそる手で書いてみると……という短篇を書いています。1980年が日本語版の初版ですね。
         これについては、私も、小説が機械化されたら、作家はどうなるか……などと長年考えていたのですが、ある種の二次創作は、それに近いものではないか、と思うようになりました。また、今年から始まった星新一賞では、機械による創作も応募対象に入れていた、と思います。
         漫画ではコミPo!がありますし、紙に字や絵を記して仕事になる道は、狭まっていく、のかもしれません。
         小説も、あるジャンルの小説だったら、いくつかのパラメータを、岐路ごとに選択することで、小説を作れるソフトはあるはずですよね。
         そうなってくると、書く仕事をしている人間は、何をしたらいいのか、と思いますが、これについては、私は考えを持っています。悪文を書けばいいんです。
         悪文、誤解文が文学を進歩させる(そうでないものは進歩には寄与しない)、というのは、「<カン>が<読み>を超える(米長邦雄&柳瀬尚紀)が言っていて、最近、その意味が私には分かってきつつあります。
         説明できるほどじゃないんですけどね。
         悪文か、研ぎ澄まされた文章か……両方を書いてみた結果では、商業的には絶対、悪文のほうが売れるんです。
         
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        Twitterまとめ(ジュニア文庫)

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          気がついていなかったのですが、Twitterで私が、ジュニア文庫について発言したことを、ご自身がジュニア文庫の収集ではいちばんだろうと思われる、ありさとさんが、まとめhttp://togetter.com/li/351232にして下さっています。粗い内容ですが、なんでも知っている石川誠壱さんの、幻とされてきた投稿文庫に関する言及や、戦友・皆川ゆかさんの的確なつっこみなども入り、なかなか読める内容になっているように思いますので、お知らせしておく次第です。
           まあ、何と言いますか、ジュニア文庫については、勉強しながらWeb、ニコ生、そしてTwitterと展開しているわけですが、調べても調べても出てきますね。大陸ファンタスティック・アニメーション・ノベルなんて、どこで見つけたのか、もう覚えていません。
           そして、この仕事は、金にならない(笑)。まあ、好きでやっていることなので、ぜいたくは言えませんが。
           まあ、ジュニアの基本と私が考えている、秋元文庫が世に出て、もう41年になりますので、ここらで一旦、まとめておきたいんですが、無理かなあ……。
           と考える前に、家の中で行方不明になっている本を、発見するのが先決ではありますね。そろそろ、アマゾンでも入手できない本が出てきました。



           
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          野呂邦暢

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            当ブログのアクセス解析を見ていると、検索キーワードに「野呂邦暢」という一語が上がっていて、私にとっては、私自身が知られることより、そのほうがうれしい、というのが本音です。まあ私も、知られたくないわけではありませんが。
             私は、野呂邦暢さんのいい読者ではありませんが、野呂邦暢とか宮原昭夫とか、小川国夫とか、もっと知られているべき人はいるものですから。
             宮原昭夫の「あなたの町」ですとか、小川国夫の「夏の葬列」とかは、すばらしい奇談です。どうせブンガクだろう、と思わない方がいいですね。宮原昭夫さんはご存命なので、呼び捨ては、憚られますが。
             私も、その域に達することが、できるでしょうか……。
             
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            ニコ生懐古

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              ついうっかりして、お知らせするのを忘れてしまったのですが、ゆうべはニコニコ生放送のジュニア文庫史でした。
               93年から00年までを扱ったので、この辺になると、視聴者の方々のほうが詳しいこともあり、かなりコメントを拾いながら、盛り上がりました。
               これで、2000年までの「ジュニア文庫」は、富士見ミステリー文庫を残すだけになりました。この辺になると、私にとってはつい最近のことのように思えてしまうのですが、もうスタートから13年経っているんですね……もう絶版ですし。
               そういえば、数年ぶりに、「Mr.サイレント」へのファンメールをいただきました。そういう方も、いらっしゃいます。

               「Mr.サイレント」も、そろそろ時効なので、Jコミへ入れようか、と考えているんですが、イラストの唯月一さんが、現在、連絡がとれなくなっていますので(サイトが休止されています)、思案のしどころではあります。ライトノベルには、常にこの、イラストの問題がつきまといますね。
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              「刑事コロンボ13の事件簿」

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                論創社という所から最近出た、刑事コロンボを主人公とした13の短篇集です。
                 著者は、ウィリアム・リンク。若くして亡くなったリチャード・レビンソンとふたりで、「刑事コロンボ」を企画し、創った脚本家・プロデューサーです。
                 文字通り、コロンボのオリジナル短篇が13、集まっているのですが、特に旧シリーズのファンの方は、ある意味、違和感を感じる所も、あるかもしれません。特に、半分ぐらいは、コロンボ主観になっていますので、そういう意味でも。
                 ただ、コロンボファンとしては、「コロンボ」の創造の秘密が分かる、貴重な本と言えます。レビンソン&リンクのリンクが、実はコロンボ像を掘り下げる役目を負っていたのではないか、などなど……。
                 2800円+税なので、うかつに人には勧められませんが、「刑事コロンボ」をあらゆる面から見てみたい方には、お勧めです。
                 
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                そうだなあ……

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                  行動範囲の中に、新しく書店ができました。
                  ちょっとつごうがあって、2週ぐらい行けなかったんですが、日曜日に、機会があって、見てきました。
                  とりあえず、ライトノベルの棚へまっしぐら。
                  ルビー文庫が一段と、それも含めてBLの棚が2本。
                  電撃文庫が一本の半分ぐらい。
                  あと半分が、その他のラノベ。
                  ……厳しいもんです。
                  まあ、通える範囲に、書店があるのはありがたいんで、ちょこちょこ行くとは思いますが、この書店に、私の本が並ぶことはないでしょうね。
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                  告知 『80年代アイドル カルチャー ガイド』

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                     久しぶりに、仕事のお知らせです。

                     9月26日頃、洋泉社から発売される『80年代アイドル カルチャー ガイド』(「定価:1,575円)というムックに、岡田有希子さんの『禁じられたマリコ』について、書いています。
                     まだ私も、現物は見ていないので、届きしだいまたお知らせしますが、『禁じられたマリコ』に興味のある方は、手にとってみていただければ幸いです。
                     ただ、2000字という制約があったので、ごく大ざっぱな記事になっていることは、お許し下さい。<m(__)m>
                     『禁じられたマリコ』について、もっと詳しく知りたい方は、古本ですが、『夕焼けTV番長』(洋泉社)を読んでいただければ、ストーリーが把握できるかと存じます。

                     映像についての原稿は、いろいろ書いていますが、未だに『禁じられたマリコ』について書くときは、黙祷せずにはいられません。合掌。

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                    アンケートです。

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                       いま、季里のブログで書いているのですが、彼女の新作が、発表できなくなりまして。それで、電子書籍とかいろいろ考えたのですが、ここはひとつ、皆さんにおうかがいを立ててみよう、と思ったので、教えていただきたい、と思います。
                       季里の新作を、どういう形でお読みになりたいでしょうか。

                      1:電子出版してほしい(これには、そうとう時間がかかります)
                      2:ブログで連載してほしい
                      3:いつか、本が出るまで待つ(予定が立ちません)
                      4:うちの社で出したい(虫が良すぎますわ)

                       というようなものです。電子出版は、一社、心当たりがあるのですが、キャリアというか、端末がPCと携帯などではちがうらしく、誰でも平等に読むことはできないようです。
                       で、いつか、出るまで待つ、というのはありがたいですが、困難とはっきり言える状態で、幻の作品になってしまいます。
                       4は、まあご奇特な出版社があればいいんですが(笑)、以下略。
                       ということで、私個人はブログ連載をしたい、と思っているのですが、いかがでしょうか。
                       忌憚のないご意見を、お待ちしております。


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