うらそえ日記

奇談小説家・早見慎司(早見裕司)の公式ブログです。
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使用権フリー歌詞 「おんなの駅」(単なる冗談)

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     あらゆるものには、「型」があります。
     その「型」というものを、どれだけ知っているか……それが職業小説家の能力にもなってくるわけですが、それはさておき「型」で考えて、いちばん定型化されているなあ、と思うのは、演歌です。
     私は演歌が専門ではありませんし、世の中にあふれている演歌のすべてを知っているわけではありませんが、演歌について、自分が知っている「引き出し」を「型」に当てはめると、演歌っぽい歌詞は書けるのが不思議なところ。

    「おんなの駅」作詞:早見慎司

    北へ帰るが 定めのはずが
    気がつきゃ 南の果ての果て
    おんなの駅に 女が独り
    駅は駅でも 道の駅
    あゝ 通わぬ列車は せめてモノレール

    恋し懐かし かもめでさえも
    南の港じゃ 鳴きもせず
    おんなの駅は 賑やかなれど
    あなたの名前 叫んでも
    あゝ こだまを返す せめて山もなし

    これ、ゆうべ1時間ぐらいで書きました。冗談で作った歌詞なので、真面目に取られても困るんですが、沖縄・恩納村(おんなそん)の道の駅のそばに、「おんなの駅」というスナックがある――という事実がワンアイディアで、後は、ありがちな要素を盛り込んだまでです。沖縄にかもめがいたかどうかは忘れましたし、一応山みたいなものはあるんですが、何、上野発の夜行列車を降りた青森駅のホームは、無口な人などめったにいませんわな。
    何が言いたかったかと言うと、深い意味はありません。ただ、昔むかしには、よくこういうことをやって遊んでいたので、久しぶりに遊んでみただけです。全盛期の山本正之さんには及ばない出来ですが、ちょっと書いてみました。
    なお、このふざけた歌詞ですが、曲をつけたい、という方は遠慮なくどうぞ。ただし、「作詞:早見慎司」だということの明示と、それの公開先だけは教えていただけますか。私が聴いてみたいので。
    絶対あり得ないことですが、商用で使いたい、という素っ頓狂な方は、ご一報下さい。いないよな、いないよね。
     
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    山口百恵さん

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       なんとなくTVを点けてみたら、山口百恵の「春風のいたずら」が「春の名曲選」の55位に入っていて、なんだか急に、ランキングに信憑性が見えてきたのですが、考えすぎでしょうか。何しろ、74年の、山口百恵としては、そんなに有名ではない……と言うと偏見ですが、52位が尾崎豊の「卒業」ですからね。
       私は、もろに山口百恵の世代なんですが、「横須賀ストーリー」までは、ろくに聴いたことがありませんでした。なんと言うのかな……不純な感じがしていたんですね。その頃、聴いていた曲というと、歌謡曲ではかろうじて岩崎宏美(友人にファンがいたので)、それよりも井上陽水や荒井由実、果ては現代音楽……かわいくないな。
       山口百恵は、映画も有名ですが、これまた、観たことがあるのは、「ハウス」の併映の「泥だらけの純情」ぐらいのもので、しかも、申しわけないんですが、内容はまったく覚えておらず、ただ、ディスコで踊っている若者の中に、「ハウス」のTシャツを着た人がいた、ということだけ。「ハウス」では、セリフの中にアドリブで「泥だらけじゃない」「泥だらけの純情?!」というセリフがあったんですね。いい関係だ、と当時、思ったもんです。その頃の大林監督の苦労は、ご本人がさんざっぱら書いていらっしゃるので、ご興味のある方は、どうぞ。
       最近になって、「伊豆の踊子」をCSで見たんですが、山口百恵の清純さには、打たれるものがありました。ただ、おそろしく低予算で作られていて、西河克己監督が本(映人社の本ですが、いま署名を失念)に書いた、「もうちょっと余裕(予算か期日か忘れました……)があったら、ラストはストップモーションにしなくてすんだ」、という文言が、にわかに思い出されました。
       
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      中森明菜「難破船」

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         前に、エントリーのコメントで、中森明菜の「難破船」の話題が出ていましたが、改めて、旗を立ててみましょうかね。
         「夜のヒットスタジオ」で、「不思議」の中の曲を歌ったのが、DVDで出ていたので、小遣いをはたいて買ったんですが、この「夜のヒットスタジオ」版の中森明菜特集DVD-BOX、時期の関係で入っていない曲があります(「サザン・ウインド」とか)。でも、「不思議」の中の「BACK DOOR NIGHT」と「マリオネット」は、音楽史に残したいような、すごい歌唱です。今は「パフォーマンス」と言うのでしょうが、ワタクシ個人は、気に入らないので使いません。
         それはどうでもいいや。「難破船」は、ベスト・テイクが見られるんですが、……いや、聴けるんですが、もう、歌い終わったらこの人、死んじゃうんじゃないか、という緊張感で、私は、体調の良いときでないと、見られません。引きずり込まれそうで。
         中森明菜が、別の誰かだったら、適度の緊張を込めて感動「的」な歌を歌い続け、いまごろは紅白のトリでも務めていたところなんでしょうが、200%の歌唱を、本人が出さざるを得なかった――という感じでしょうか。
         これは前に書いたことですが、中森明菜って、人一倍歌手であると同時に、たぶん、といっても邪推ですが、舞台恐怖症の気があるような気がしてならないんですね。かろうじてマイクにしがみついている感じ。
         でまあ、YouTubeで検索してみると、「難破船」はいくつか出てくるんですが、私が検索して出てきた「難破船」には、投稿者のコメントとして、大失恋の直後にこんな歌を歌わせるなんて……、という趣旨の文章がありますが、これはちょっと違う気がします。「難破船」が発表されたのは1987年、「大失恋」とある、中森明菜の自殺未遂は1989年ですのでね。
         ただ、そう思いたくなる気持ちも分かるんです。それだけ歌と本人が同化している、っていうことでしょうね。

         ここで閉めると、ただのごたくですので、与太話を書いておくと、私、中森明菜と誕生日が一緒です。そのこと自体はどうでもいいんですが、石川秀美も同じ誕生日なんですね。同じ日に生まれて、同じように80年代アイドルをやっていても、人生は、こんなに違うものなんです。
         ……幸せになって欲しいんだけどなあ……。


         
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        中森明菜「FIXER」

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           中森明菜の「FIXER」ですが、そうですね……最初からこういう歌手だ、と思って聴けば、相変わらずの(ここ、矛盾していますが、他に言いようがないので……)何かに挑戦しようとする中森明菜が味わえて、いいアルバムだ、と思います。いろんなことを経て、声は大丈夫なのか、と紅白で心配もさせられましたが、退く姿勢が全然ありません。熱唱はできませんが、媚びも退きもしない中森明菜を、私は応援していくでしょう……たぶん。
           「たぶん」と言うのは、こういう破滅型の人は、何がどうなるのか分からないんで、そこは保留です。ただ、それも含めての、中森明菜ファン、ということですね。
           しかし、もう昔の曲は歌えないんでしょうねえ……。

           
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          山下達郎「クリスマス・イブ」

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             山下達郎のラジオ番組で言っていましたが、「クリスマス・イブ」が30年、オリコンのベスト100に入ったそうです(合い間に入らない年があったようですが)。
             発表当時は、「こんな地味な曲は売れない」といった意味のことを言われていたそうですが、なんでしょうねえ……私は、山下達郎というとシュガーベイブとか、「サーカス・タウン」とか未だに言っているおっさんなので、この曲の良さは、いまひとつ、分からない感じなんですが、この曲、歌詞を読むと、切ない歌なんですよね。「君」は来ないわけですから。
             その、デフォルト来ない「君」が、来て欲しい、ということなんでしょうか。それなら、分かります。

             全然、関係ないのですが、我が家はきょう、クリスマスパーティーでした。ふたりで、ちょっと美味しいものを、ちょっと食べて、ウィルキンソンの辛口のジンジャーエールで乾杯しました。地味なもんです。ひとりでホテルにでもディナーを食べに行けば、ひと皿で終わるぐらい。一人前じゃなくてね。
             ウィルキンソンの辛口があったのは、うれしいことでした。
             
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            「断捨離」

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               もうそろそろ、年末年始の歌番組と、お笑い番組を録画予約する準備に入らないといけないのですが、白状しますとね、私、去年の(2014年)年末年始番組、まだ編集し終わっていないんです。情けない。
               「紅白」などは、いっそ全部録ってしまって、データベースソフトに、「何分から誰が出ている」、と書いておいたほうがいいのかもしれませんが、見ないで録っている番組は、どうしたものか……。
               なんだか、急に老け込んだような気がしますが、それはあくまでレトリックですので、ご心配なく。
               とりあえず、消していい番組は、ばさばさ消していこうと思います。この1年、見返していない番組、あるいは楽曲は、結局、私にはいらない音楽だ、ということで。
               
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              「サウンド&レコーディングマガジン」2015年10月号

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                 訳あって、この記事は季里のブログと、ほぼ同じ内容です。
                 「サウンド&レコーディングマガジン」2015年10月号で、山下達郎さんが「SONGS」の40周年記念盤を出した内幕を語っていらして、買ったのはいいのですが、ちょっと仕事がかさんで、読めずにいました。
                 きょう、ちょっと時間があったので、かなり長文のインタビューや写真を読んで、見て、いろいろ得る所がありました。音響機材や技術の話も面白い(ただし内容は、理解しているとは限らない)ですが、分かりやすい文章を……。

                (前略)音楽と音はどういう関係なのか。トランジスター・ラジオのチープな音でも、感動するものってあったわけじゃないですか。昔聴いたラジカセに対し て、オーディオ的にどうこうとは誰も言わなかった。十分な感動があった。今じゃ子供はみんなスマートフォンで聴いているわけですよ。僕らに言わせたらそん なの音じゃないけど、それで”泣ける”って言う子もいる。だとしたらそれは僕らがトランジスター・ラジオで聴いていた感動のツボと似たものがあるのかもしれない。僕らのツボとは違うだけで。だから彼らがそうやってスマートフォンでエレクトロ・ポップを聴くのを”こんな今の音楽なんて”って言ってしまうの は、果たして正しいのかなって思うんだよね。僕らがそれについていけないって理由だけで。この音楽がいい音だ/ひどい音だっていう基準は完全に主観でしかなくてね。(後略)

                 私が、「SONGS」を初めて聴いたのは、40年前になりますが、モジュラーステレオというものでした。音の善し悪しで言ったら、おせじにもいい感興ではなかったはずです。吉田實奈子さんの「レインボー・シーライン」にノックアウトされたときには、AMラジオ
                で、全国版の放送を、ノイズ一杯で聴いたわけですよ。
                 そういうスタンスの中で山下達郎さんがリマスター&リミックスした「SONGS」を、私は、「最高の音質」ではない環境で、愛聴できていて、音の良さを感じるわけです。
                 山下達郎さんは、「EXILEの曲の次に流れても、ひけをとらない」音を作った、と言っていらして、それで私が思うのは、大人がむきにならなければ、世の中は面白くならない、ということなんです。SUGAR BABEがEXILEと勝負をしよう、というのは、いわゆる「大人」はしないことですね。ですが、そういう気概があるから、山下達郎さんのいまがあるんだ、と思います。
                 私は長年、「早く大人になりたい」と思っていたのですが、それは逆に、子供っぽくなってしまうことだ、と気づくのに、54年かかりました。さて、子どもの時代は終われるかどうか。いや、終わらなければならない、と思います。
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                あすの「ミュージックステーション」

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                   こんなブログを読んでいる方には、いまさらかもしれませんが、あす10/23の「ミュージックステーション」には、ゲスの極み乙女。が出ます。ザ・クロマニヨンズも出ます。
                   とりあえず、お知らせまで。
                   
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                  和解

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                     合唱曲「メイプルシロップ」の件は、めんどくさいのでスルーしよう、なんて思ってしまったのですが、ツイート元の方が、熱烈な合唱ファンで、見識もあるということが(ツイートがなぜか見られなかったので、プロフィールを見て、確認しました)分かったので、こちらも折れて、結果的に仲よくなりました。そういうこともあるんだなあ……。
                     で、「メイプルシロップ」の歌詞の件ですが、作詞の穂村さんのお話からの私の解釈ですが、ここにふたつの世界があって、僕らは(たぶん)ふたつの世界があって、ひとつの世界では、コンビニでおにぎりを買ったり、仔猫を拾って名前を考えたりしている、そういうささやかな世界である。自分たちはそういう世界にいる。
                     しかし、僕らが所属しているもうひとつの世界では、コンビニの棚は空っぽで、彼女の声も銃声で聴こえなかったりする、そういう世界にも生きている。そのふたつの世界の中で、主人公は、かろうじて「仔猫の名前を思いついた」、と言う。そういう、ほんとうに小さな世界で、どちらがどう、というメッセージ性ではなく、単に、ふたつの世界を比べてみせて、そのふたつの世界が同じ次元にあることを表わしているのが、「メイプルシロップ」なのだ、と。
                     まあ、だいたいそんなことだとは思ったんですが、解釈は、確かに難しいですね。それを乗り越えて、解釈から表現に持っていくものが、すばらしい、と思うわけです。

                     「けいおん!」とか、吹奏楽なら「響け!ユーフォニアム」とか、アニメはたくさんありますが、合唱は、綜キャストが多くなるせいか、アニメにもしてもらえません。残念なことです。
                     合唱が昨今、流行らないのには、もっと切実な問題もあるのですが、きょうは疲れているのでこの辺で。
                     
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                    「メイプルシロップ」の歌詞

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                       Twitterで、今年のNコン・高校の部の課題曲「メイプルシロップ」の歌詞が、「来年の課題曲がマジキチすぎ」というツイートで紹介されていました。
                       何はさておき、まず、「メイプルシロップ」は、来年ではなく、今年の高校の課題曲です。どこかから引っ張ってきた歌詞の画像には、(女声暗部)と書かれていましたが、これは誤植ですね。
                       で、「メイプルシロップ」の歌詞ですが、現代短歌で活躍している穂村弘さんの手によるもので、手を抜いていない、真摯な作品です。まあ、難しい人には難しいんでしょうね、Nコンでは、穂村さんに歌詞の意味を訊いていましたが、それでほぼ完全にクリアになっている、と私は判断しました。
                       要するに、音楽は、J-POPの「僕は君が好きで、出逢えて良かった」というのをダラダラ引き延ばした曲だけではない、ということです。数々のメタファーによって表現される、現代とそこに生きる人の姿は、そんなに簡単なものでもない、と。
                       とりあえず、「メタファー」というものについては、少しは調べてみるべきだ、と私は思うのですが。

                       
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