うらそえ日記

奇談小説家・早見慎司(早見裕司)の公式ブログです。
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困る年賀状

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     そろそろ、年賀はがきを買う季節になりました。

     一年中で、年賀状と確定申告にしか使わない、インクジェットプリンタ、去年買った替えインクのテストをしてみないと……などと、やることはあるのですが、えーと……。

     私のように、人付き合いの苦手な人間にも、毎年、百のオーダーで年賀状が来て、ありがたい限りなのですが、それでも、困った年賀状はあるものでして。

     

    1)差出人を書き忘れている年賀状……間違いなく、私に宛ててきたものなんですが、誰から来たのか分からない。しかたがないので手紙を書こうとしても、誰なのか分からない。もちろん悪意があるわけではないので、できれば返事を出したいのですが、これが困ります。

     

    2)知らないうちに引っ越している年賀状……年賀状をもらって、初めて引っ越したのを知る年賀状。こういうのは、「事前に宛先を調査する」、というのを郵便局でやっていて、「該当住所なし」となって帰ってきます。ちょっと決まりが悪いですね。

     

    3)誰が亡くなった喪中はがき……私ぐらいの歳になると、喪中が次第に増えてくるのですが、その亡くなった方が、はがきを出して下さった方の父に当たるのか、義父に当たるのか……そういうのが一切書いていないものがあります。

     

    まあ、とにかく出す所には出す、ということに落ち着くのですが、やはり、差出人のない年賀状は、ちょっと困りますね。

    日常 | permalink | comments(0) | -

    続・電子辞書。というか辞書。

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       電子辞書で検索速度が飛躍的にアップした私ですが、これのおかげで、国語の意味を詳しく調べることができています。

       難しいことばを知るよりは、日常的に使っている単語の正確な意味を知ることができる、ということです。たとえば、「うたたねをしていた」と書いた直後に、「うたたね」ってこれでよかったかな、と調べると、うたた寝は、(類義の語に「居眠り」があるが、「居眠り」は何かをしている途中で眠ってしまうことの意を表わす。それに対して「転寝(うたたね)は寝床でない所でしばらく寝ることをいう)と、出てきます。これに限らず、知っているつもりで使っている単語、例えば「たたずむ」とか「眉をひそめる」とか、そういうものを正しく使っているか、いつも気にしているのがこの仕事ですので、道具としては、大変有効だと思います。私は自分の日本語力を、そんなに信じてはいません。

       では、紙の辞書はどうか、というと、これは仕事の道具というより、語彙を増やす本、といった感じです。やはり、語彙が貧弱だと小説は痩せる、と私は思っているんですね。

       とはいえ、大きな国語辞典、「大辞林」とか「広辞苑」とかは広げる場所さえないので、主に読んでいるのは、「大辞林」と語釈が似た「明鏡国語辞典」、それに「てにをは辞典」を座机の下に、いつでも取り出せるようにしています。

       「てにをは辞典」(三省堂)というのは、例えば電話をするのか、かけるのか、聴くのか、といった連語の用例を集めたものです。コロケーションというのが近いのかな?(ここで電子辞書を引く)その例を、数多い書籍(「セーラー服と機関銃」から「冥途」まで)から採取し、まとめたものです。小説からも多く集めているので、中には間違いもあるかもしれませんが、日常で使っていて、こんなに役に立った辞典はありません――というぐらいのもんです。

       その他、辞書の話をしていると、きりがないんですが、小説家にとっての辞書は、まな板の上に職人さんが置いたトロのようなものです、……って、最後の最後で、たとえがすべりましたね。失礼。

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      トラックボール、並びに電子辞書

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         トラックボールが壊れましてね。

         ただ壊れただけならいいんですが、私が使っていたトラックボールは、すでに欠品になっていて、つまり同じものを買い換えることができないわけです。

         で、代わりのデバイスを調べてみたんですが、いい感じのがなかなかない。ひとつ、ユニークな形状で使いやすそうなのがあったんですが、1万8千円だそうです。

         ひとりバブル(2006〜2011年)の頃の私だったら、十秒と考えずに買っていた(それもたぶん複数)でしょうが、すでに白い巨塔は崩壊し、年収X桁の私には、ちょっと無理ですね。そうでなくても、ジャパネットで10回払いで電子辞書買いましたし。

         まあ、とりあえず、1万8千円の仕事が発生することを祈りつつ――。

         話は変わって、その10回払いで買った電子辞書、まあ役に立つことと言ったらありません。

         10年とか、そういうスパンでの過去に、電子辞書を買ったことはあったんですが、当時の電子辞書は、バッテリーがすぐ上がってしまって、コンテンツとか操作性とかいう以前の代物でした。

         それが、いまのものは(シャープのBrain)、充電式なんですが、一回充電すると、二週間ぐらいは平気で保ちます。また、起動がめちゃくちゃ速いです。おかげで、辞書を引く回数が飛躍的に増えました。

         パソコンにも、辞書をいろいろ入れてあるんですが、そっちを起動するのにざっと7秒。電子辞書は、2秒。この差は、大きいです。

         ただ、値段で妥協したので、ニッポニカ(百科事典)の入ったタイプは買えなかったのですが、百科事典で調べること、なんていうのは十秒ぐらい待っても、どうってことはないですからね。

         ここから先は、純粋な好みの問題になりますが、これから電子辞書を買う人で、それまで広辞苑を使っていた方は、広辞苑の七版が搭載されるまで、待った方がいいのではないか、と愚考します。私は大辞林が好きなので、それを重視して買いましたが。

         紙の辞書に比べてどうなのか、ジャパンナレッジはどうなのかは、また暇なときにでも……。

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