加藤登紀子&中森明菜「難破船」
中森明菜の「難破船」は、加藤登紀子による楽曲ですが、ご本人も歌っていらっしゃいます。(敬称略)
どっちが上、ということはもちろんないのですが、中森明菜の「難破船」とか、再三言っている「不思議」などは、人生がそのまま反映されて血だらけになっている感じがして、冷静には聴けないですね……。
「夜のヒットスタジオ」のDVD-BOXには、中森明菜が生で歌っている「難破船」があって、視ながら聴くと、「もういいから、誰か解放してやれよ……」という気分になってきます。緊張で震えが止まらない様子などを、カメラは冷酷に映しています。
その上で、やはり私にとっての「難破船」は、中森明菜版が、いい……を通り越して、私も緊張せざるを得ないのですが、まちがえてはいけないのは、中森明菜が「事件」を起こしたことで、それは「難破船」の2年後(たぶん)だ、というのは、胸に留めるべきかと思います。中森明菜は、プライベートとはまた別に、「そういう人」なんですよね。
ワタクシ的には、たとえ中森明菜の歌が聴けなくなっても、小さな幸せをつかんで欲しかった、というのが持論です。ぶれやすい私には珍しく、そこだけはぶれないのですが、それこそ、忖度をしない失礼な奴かもしれません、私は。