うらそえ日記

奇談小説家・早見慎司(早見裕司)の公式ブログです。
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「古書ミステリ倶楽部」増刷

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    噂では、「古書ミステリ倶楽部」、増刷がかかったらしいです。これはもう、本当に皆さんのおかげです。ありがとうございます。
     「終夜図書館」は、あの当時でなければ書けなかった作品ですが、選者の新保博久さんによると、評判がいいそうで、ますますありがたい限りです。……という話をTwitterで新保さんとしたら、「終夜図書館が『闇長姫』にも出ていることに触れるべきでした」、と言われて、思わず驚愕しました。新保さんといえば、日本のミステリ研究官の第一人者ですのに、講談社BOXにまで目くばせをしていらっしゃったとは……。
     改めて、どうもありがとうございました。

    これで短篇の仕事が来ないかなあ……と一瞬、思いましたが、そこまで甘くはありませんね(笑)。
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    「刑事コロンボ13の事件簿」

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      論創社という所から最近出た、刑事コロンボを主人公とした13の短篇集です。
       著者は、ウィリアム・リンク。若くして亡くなったリチャード・レビンソンとふたりで、「刑事コロンボ」を企画し、創った脚本家・プロデューサーです。
       文字通り、コロンボのオリジナル短篇が13、集まっているのですが、特に旧シリーズのファンの方は、ある意味、違和感を感じる所も、あるかもしれません。特に、半分ぐらいは、コロンボ主観になっていますので、そういう意味でも。
       ただ、コロンボファンとしては、「コロンボ」の創造の秘密が分かる、貴重な本と言えます。レビンソン&リンクのリンクが、実はコロンボ像を掘り下げる役目を負っていたのではないか、などなど……。
       2800円+税なので、うかつに人には勧められませんが、「刑事コロンボ」をあらゆる面から見てみたい方には、お勧めです。
       
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      林光と池辺晋一郎

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        林光さんの記事を書いたら、検索で訪ねてこられた方がいらっしゃいました。
         私にとって林光さんは、「国盗り物語」「花神」「山河燃ゆ」の作曲家ですが、合唱曲でも、「混声合唱のための黒い歌」などの作曲家です。
         大河ドラマというと、いろいろな作曲家が名曲を書いていらっしゃいますが、「黄金の日々」「独眼竜正宗」などの池辺晋一郎さんも忘れがたい方です。
         池辺晋一郎さんの合唱曲は、「恩愛の輪」が代表作――ではないんですが、私にとってはベストワンで、CD化されていないのが、残念でなりません。
         林光さんは、「おんな浮世絵師 紅之介参る」のような時代劇の音楽でも、いい曲を残しておられますし、池辺晋一郎さんは、「影武者」以降の黒澤明監督の映画を、複数、担当していらっしゃいます。
         それで、話は飛びますが、私の「Mr.サイレント」というシリーズの主人公、探偵の林晋一郎は、林光さんと池辺晋一郎さんから取ったものなんですね。だからどうした、ってことはありませんが、ちょっと心覚えに書いておきます。
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