うらそえ日記

奇談小説家・早見慎司(早見裕司)の公式ブログです。
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「煮え湯を飲まされた」こと

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     みんな、わりと簡単に、「煮え湯を飲まされる思い」、と口にしますが、本当に煮え湯を飲んだ人は、何割ぐらいいるのでしょうか。
     私は、つい二、三日前に、薬を飲もうとして、白湯で飲み下したら、それがほとんど沸騰するぐらいのお湯で、ひと口飲んだ瞬間、「しまった!」と吐き出そうとしたのですが、その薬が医者の処方薬で、吐いてしまうと代わりがないので、強引に呑み込んでしまいました。その熱さ、と言うより痛さは、歯医者で神経にドリルの先が触れてしまったときに匹敵するほどの(注:あくまで主観です)ひどいもんでした。
     それで考えてみると、人生で煮え湯ぐらいのダメージを受けたのは、仕事がらみで二回あったぐらいかなあ、と思います。詳しく思い出すと神経が昂ぶりすぎて、発作でも起こしそうになるので、詳しくは言えませんが、沸騰したお湯を飲まされるぐらい理不尽な仕事もある……ってあれ? 本文の趣旨が違ってきましたが、まあいいや。とにかく私は、煮え湯はごめんです。仕事上でも、日常生活でも。

    日常 | permalink | comments(0) | -

    最近のお仕事

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       どうも、小説のほうが滞っていると、いない人みたいなんですが、いちおうの予定では、さるアンソロジーに拙作が収録されます。詳しいことは、9月末でないと発表できないのですが、私にとっては身に余る名誉です。アンソロジーに入れるに当たって、けっこう直しを入れました。
       もうひとつは、久々の映像紹介(私は評論家ではありませんので「映像評」にはなりません)を。これも、もうちょっと発表には時間がかかります。
       小説のほうも、四苦八苦七転八倒しながら進めておりますが、いつ完成するかは、ちょっと分かりません。書いていることはいるので、お許しいただきたく……。

      小説 | permalink | comments(0) | -

      「ナオミの夢」

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         すっ…………かり、ご無沙汰してしまいました。
         何があったというわけではなく、ただ、仕事で行き詰まって悶絶していただけなのですが(笑)、ブログというやつは、ちょっと留守にすると、いなくなったかのように思われてしまいますので、気をつけねば、と思います。
         そうは言っても、仕事が修羅場だと、書くことがなくなっちゃうんですけどね。

         生活のペースも、夏ばてなのか、ちょっと乱れておりまして、「Junk」はいつも、録音して聴く状態になっているんですが、その「Junk」の2時間後の「ラジオパープル」という番組で、ちょっと面白い企画がありました。
         コーナーは、名作文学をかいつまんで、ストーリー紹介する、というまあよくあるものなんですが、ゆうべ(というかけさ)のは、谷崎潤一郎の「痴人の愛」でした。私は、不勉強なもので、高林陽一監督の映画の原作であることぐらいしか……いや、さすがにもうちょっとは知っているんですが、うまくダイジェストにしているので、面白く聴きつつ、ここで曲をかけるんなら、あれだよなあ、などと思っていました。
         そしたら、もののみごとにかかりました、ヘドバとダビデの「ナオミの夢」。
         これがどう面白いか、ということは、説明しにくいんですが、……いや、ネタバレをせずに説明することはできませんね。
         ただ、「痴人の愛」も「ナオミの夢」も、もはや、普通の人は知っている、という状態ではなくなったなあ、としみじみ思いました。
         そらあ年取るわけだよな。

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