うらそえ日記

奇談小説家・早見慎司(早見裕司)の公式ブログです。
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TV「吸血姫美夕」大昔語り・13

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    (「うつぼ舟」の父親について)

    『早見』

     だからあの話自体が決まってたところにその時点で、冷羽と父親の関係が出てきたんで、それが一致するようになったんです。だからあの、まあ、自分で認めたくないんですけど、冷羽が来たの回と矛盾してますよね、その時点ではだってわかってないんですもん、冷羽の出自が。
    『TOMCAT』
    だからあれ、父親ってテーゼはあそこで出てるんだよね、もう、出てるけれども、とりあえずやっちゃえーって奴が冷羽なんだよっていうふうな売り方してるワケでしょう。だから、何故あそこであの、父親というには歳が近すぎるし。で、あの男は何故みんなが愛するのか、登場人物みんな愛してますよね。だから奥さんだって、遣り方はどうあれ、あの男が必要なワケですよ、みんながあの男を欲しがっているワケですよね、玉の取り合いですよね。で、結局、男の方はなんだか煮え切らない態度で、今のちっちゃい幸せがいいんだよってところで、非常にダメな奴ですよね、ダメな奴が北に逃げるってのはねぇ、日本人の感性に訴えるんですよ。電車に乗って、雪が降ってて、海岸で、って謂うと日本人泣いちゃうワケですよ。そこがあんまりちょっと、意図と違ったのかも知れないけれども、ドラマとしては間違ってないと思うんですよ。だからあそこで、うつぼ舟って何だったんだって話が出て来るワケで、今度は。渡海伝説と寄り来る物じゃ違うじゃねえかって話まで出て来るワケであって。

    『早見裕司』
    いや、あれはね、ラストだけ決まってたんですよ。
    『TOMCAT』
    あの盥に乗って、ツィゴイネルワイゼンだよんって話が?
    『早見裕司』
    はい。で、こういうラストにしましょうって監督に言ったら、じゃあおまえ書け、他のヒトに書けねえだろう。あのですね、シリーズ構成の場合は、ラストシーンを決め込むコトはできないんです。それは各話脚本の方の領分であって、決めちゃうのは失礼に当たるんです。えーっとですね、あなたの家、マンションの話、あれは最後の美夕の一言を思い付いた時点で、じゃあこれで〆めないといけないから、ヒトに振れないっていうんで、ホントは書く気なかったんですけど、書いたら、また褒められて....
    『TOMCAT』
    ああ、褒めた人間としては責任を感じますね

    *一本目終わり

    (まだ「うつぼ舟」の話)
    『TOMCAT』
    いや、だって変じゃないですか、いきなりだって、ブランコに乗ってるお父さんの隣りにいきなりポーっと出てきてですな....。
    『早見裕司』
    あの、冷羽は、人間の前には姿を現さない筈なんですよ、ていうか、変でしょう?
    『TOMCAT』
    歴然と変ですね。
    『早見裕司』
    あの、ただ、私の芸風として、小説書いてる時も一緒なんですけど、異常な事態が進行していても誰も驚かないっていう芸風がありまして(笑)....ただ、『うつぼ舟』の時は、意図的にあそこで冷羽が出てくるのは変だという、だから変に見えるように描いて欲しかったんですよ....。
    『TOMCAT』
    だから、変なんだけど変に見えないんですよ、あれね。ポーンと出てくるんじゃなくて、カメラ振ったらいきなりいるとかね..。
    『早見裕司』
    これはちょっとなんていうか、アニメの難しさかもしれないです。
    『TOMCAT』
    なんでもアリですから、要するに変さが出せない....

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