うらそえ日記

奇談小説家・早見慎司(早見裕司)の公式ブログです。
<< September 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< TV「吸血姫美夕」大昔語り・11 | main | TV「吸血姫美夕」大昔語り・13 >>

TV「吸血姫美夕」大昔語り・12

0

    (「うつぼ舟」の話)
    『TOMCAT』
    だから、あの男にはとにかく、みんながなんかあの、あれはだから要するに世界に愛される人ですよね、あのヒトって、周りのヒトは大体みんなあの男を愛してるワケですよね。
    『早見裕司』
    いや、それが私、わかんないんです。
    『TOMCAT』
    なんであの男は愛されるんでしょう。
    『早見裕司』
    私もね、それが疑問でしょうがないです、みんなねぇ、うつぼ舟いいっていうでしょ?私別に全然好くないんですもん、好くないというと違うんですけど。
    『TOMCAT』
    あれはだから、ドラマとして好いんですよ。あれはだから、ありがちな話なんですけど、ドラマとして非常に....ええ。
    『早見裕司』
    あと、田中秀幸さん、あのヒトはすっごいいい方なんですけども....。三石琴乃さんも、気取った処のない、感じのいい方でした。まあ、人好きのする人がうまい、ってわけじゃないんですが、この回についてはそうでしたね。
    『TOMCAT』
    田中秀幸さんと三石琴乃さんだからああいう逃避行の話がね、で、しかもあのひなびた電車で、朧雪が舞っておってみたいな。
    『早見裕司』
    ただ、あれがどういう構造の話なのかっていうコトは、監督にしか説明してなくて、ほか誰もわかってないんです。演じるヒトも演出したヒトも、判ってないんですよね。
    『TOMCAT』
    あれはとにかく、早見さん所謂ところの、ポップを目指そうと。
    『早見裕司』
    ていうか、ポップにしなきゃダメだって謂うコトだったんですけども。
    『TOMCAT』
    うつぼ舟はとにかく、ドラマとして成功したんだと思いますね。だから、言われるように、土曜ワイド劇場なんですが、土曜ワイド劇場がつまらないってワケじゃないワケであって、非常にアリガチな話なんですけど、繰り返し語るっていう素型があるわけですよね、世間に疎んじられた男がですね、世の中の片隅で小さな幸せを、みたいなアリガチな話あるじゃありませんか、ああいう話ってのはどこんでもあるワケです、でも、どこんでもあるからもう語るなっていうのと違うワケで、同じ話は何回でも語れるワケですね、語り口と演者ですよね、それはドラマってモノはみんなそうですよね。なんか憧れの彼とすったもんだあったウチに、くっついて、万々歳、涙涙、っていうのが大概の恋愛ドラマのパターンですよね。だから、意匠だと思うんですよ、意匠と演者、だからアニメのところで、物語を重視したところで、あれが非常に今までの美夕的なノリで言えば、間違ってはいないワケでしょう?で、早見さんはそこで、まあポップと表現されたようなところでやらなきゃダメだろうと思ったんだけど、今までのドラマ的なところで流しちゃった結果、非常になんか、演者もあれば、話も要するに一本道ですから、要するに、奥さん死んだんだかどうだかわかんないけど、奥さん突き飛ばして逃避行っていう、心中モノですよね、心中モノってとにかくねぇ、上手くやれば盛り上がるんですよ。
    『早見裕司』
    いやあれねぇ、あの、その筋の方からも褒められて....まあ、小中さんですけどね(笑)。で、なんだ、オレってそう言う、演歌の花道な奴だったのかなと思って....(木亥火暴!!)
    『TOMCAT』
    あなた、演歌の花道なヒトですよ(笑)。
    『早見裕司』
    そーゆーのやなんですよぉ(笑)。
    『TOMCAT』
    だから、自分の内なる東北人に向き合わなきゃ。
    『早見裕司』
    だからねぇ、私はね、都会派だと思ってるんですよ(笑)。だから、それはねぇ、意識しちゃうとダメなんですよ。それで倉本聡北海道行っちゃったじゃないですか、あのヒト都会書くとホントに上手かったのに。それで北の国からでUFO出してるでしょう?だからオレ、今後そっち進まなきゃいけないのかと思ったんですけども。

    (現実には、早見は南方指向になって、沖縄に安住の地を見つけたわけだが……はて。)

    吸血姫美夕 | permalink | comments(0) | -

    この記事に対するコメント

    コメントする