うらそえ日記

奇談小説家・早見慎司(早見裕司)の公式ブログです。
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TV「吸血姫美夕」大昔語り・10

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    『早見裕司』
    ただ、脚本は週刊ペースで、まあ、後の方かなり遅れましたが、書かなければいけないから、そこまで考え詰めて行くコトっていうのは難しいんですよね。とにかく引き出しからどんどんどんどんモノ出して行かなきゃ間に合わねえやってコトなんで。
    『TOMCAT』
    いや、だから、美夕26回やって、18本ですか?書かれて、多分早見クンの引き出し空っぽだろうと謂うのが。
    『早見裕司』
    そうなんです、ネタがなくなっちゃって困って困って、だって、長編小説にする筈だったネタ、使ってますからね。
    『TOMCAT』
    全部吐き出してしまいましたか。
    『早見裕司』
    はい。
    『TOMCAT』
    だからあれはホントに、引き出しの勝負だったな、って感じですよね、出さざるを得ないでしょう、やはり。美夕ってのは或る意味じゃあ、物語を語る話ですよね、キャラを語る話ではない。
    『早見裕司』
    はい、それはハッキリしてます。つまり今TVアニメっていうのはとにかくキャラクターがあって、レギュラーがいて、それを、悪い言い方ですけど、ガシャガシャ動かしてれば、一回終わっちゃうよっていう、で、終わってみて、さて何の話だったっけっていうのが、あるじゃないですか。
    『TOMCAT』
    まあ、勿論アニメの場合はキャラ人気ってモノが、アニメを見るモチベーションになってますから、それはしょうがないというのはありますけれども、たとえば、最近のアニメの作り方ってモノは、キャラをまず確立して、で、キャラっつってもまあカードボードなんですけど、で、それに対して、何回かやってく内にこの子はこう謂うコトをやる子なのっていうコトをやって、声優さんの生身のリアリティを載せてって、で、ゲストが出て来る、ゲストが出てきて、なんかしっちゃかめっちゃかやって、話が出来る、それの繰り返しですよね。要するに、レギュラーキャラってのは繰り返しの中で反復強化してリアリティを出してって、たまにゲストキャラが話を起こすっつーのが....。
    『早見裕司』
    そうですね、それはやるまいと。ストーリーが面白いアニメがなきゃ、特にホラーだったら、やんなきゃダメだよなと思ったために要らんことをしてるんですけど、それはだって、小中千昭さんなんかは完全にちゃんとやってらっしゃるワケですから、関西ローカルの学校の怪談なんかも送って戴いて見てますけど、話っていうモノが必要であろうと謂うコトは強力に意識していたんですね。特に最初、学園ベースだったんで、最初は都市綺談みたいな形で、考えていたんです。そうすると、一話一話のエピソードが充実してなきゃいけないんで、その意味でも『美夕の亡霊』は大失敗したんですけどね。
    『TOMCAT』
    だから、とにかく美夕っていうのは、話と謂うか物語を語るためのアニメであるというところがあって、アニメのサイドから確かにフォーラムとかありますけれども、うちの場合はホラーと謂う切り口で、物語的な切り口でやって行きましょうってんでそういうふうな解釈で今まで来たワケで、全然アニメの方とは意見が....
    『早見裕司』
    その辺では非常にFHORRORの方には救われてまして、要するにその、ストーリーで見て下さる、或いはこちらの考えてる原型は、あの、オマージュって言ってますけど、悪く言われりゃまあ、パクりって言われりゃそれまでですけど、その元が判った上で見て下さるっていうことで、これは非常にありがたかったですね。そうでないと、どうしてもアニメのファンの方は、キャラクターが、っていうコトで、なんでランカ出ないのかとか言ってました。僕も出そうって言ってたんですけど、あれ、冷羽とキャラがかぶるからなんですよね。
    『TOMCAT』
    そうでしょうね、美夕のライバルで美夕を負かしたコトがあって、ってコトですからね。

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