うらそえ日記

奇談小説家・早見慎司(早見裕司)の公式ブログです。
<< November 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< TV「吸血姫美夕」大昔語り・11 | main | TV「吸血姫美夕」大昔語り・13(終わり) >>

TV「吸血姫美夕」大昔語り・12

0

    (「うつぼ舟」に戻って)
    『TOMCAT』いや、だって変じゃないですか、いきなりだって、ブランコに乗ってるお父さんの隣りにいきなりポーっと出てきてですな……
    『早見』あの、冷羽は、人間の前には姿を現さない筈なんですよ、ていうか、変でしょう?
    『TOMCAT』歴然と変ですね。
    『shof』あの姿で現れられないでしょう?
    『TOMCAT』それが最終回ぐらいの時も出てくるよね?で、見た奴がみんな変な子がいたって話になりますよね?
    『早見』あの、ただ、私の芸風として、小説書いてる時も一緒なんですけど、異常な事態が進行していても誰も驚かないっていう芸風がありまして(笑)……ただ、『うつぼ舟』の時は、意図的にあそこで冷羽が出てくるのは変だという、だから変に見えるように描いて欲しかったんですよ……
    『TOMCAT』だから、変なんだけど変に見えないんですよ、あれね。あの男だったら冷羽との組み合わせが全然不思議じゃないんですよね。だから、ポーンと出てくるんじゃなくて、カメラ振ったらいきなりいるとかね……。
    『早見』これはちょっとなんていうか、アニメのむずかしさかもしれないです。
    『TOMCAT』なんでもアリですから、要するに変さが出せない……。
    『早見』『ツィゴイネルワイゼン』だと、まあ、あれは鈴木清順で撮影があのひと(永塚一栄)だからというのもあるでしょうけど、女の子が出てくると出てきた時点で変でしょう?あれはね、アニメはやっぱ出来ずらいです。
    『TOMCAT』そういうひとがでてあたりまえのメディアがアニメですからね。
    『早見』村井さだゆきさんが『ねらわれた学園』(テレ東の深夜枠。後述の『ATHENA』……は違うか。とにかく深夜で超能力もの)で意図的にあたかも偶然映ってるように子どもを出したりする仕掛けつくってますけど、ああいうのはやっぱアニメではやりづらいですね。あとアニメでやりづらかったのは、また『美夕昔語り』に戻っちゃいますけど屋台崩しやりたかったんです。『田園に死す』だし『陽炎座』だから、あれ、小屋バーンと崩したかったんですけど、それは出来ないよ、と。『となりのトトロ』に於ける男鹿和雄(美術監督)さんくらいのヒトと、当時はCGが少なかったため、あっ、というものはできないでしょう。
    『TOMCAT』じゃ、チャッチく見えちゃうから……。
    『早見』そうです、技術的に無理です。何ヶ月とかかるでしょうね。
    『TOMCAT』そうですね、確かにその、映画なんてのはみんな、コスト対パフォーマンス比じゃないですか、これだけのコトをスケジュール伸ばしてでもやる意味はあるのかっていう、それですからね。結局その、個々のスタッフのここやりたいってのを全部通してたら纏まんないですよね。
    『早見』だから「美夕昔語り」って、アレ、最初書いたら、40分くらいになっちゃうって言われたんですね。バシバシ切りましたけど……あれ、もっといろんな道具入れてやったんですけどね。美夕が踊るコトになってたんです、『陽炎座』なんで。でも、それもちょっと演技的に無理だったんで……。
    『TOMCAT』踊りは難しいですね。前に言ったと思うんだけど、非常にコスト対パフォーマンス比がよくて、あれはもうほんと口パクとかね、ぴゃっとセルちょっと動かすとかそれくらいのコトでやってるんだけど、あたかも意図した効果であるかのように見えるじゃないですか。それで効果が出ているワケだし、非常にあれはお得だったな、と。
    『早見』あれはやっぱり、監督がコンテ切ってるせいも大きいです。劇中劇というものを見せるというのは、これはこれでまた難しいんで……まあ、『ウテナ』やってましたけどね。あれも寺山修司だな、そういえば。
    『TOMCAT』まあ、理に落ちてるトコありますよね、要するに劇中劇だから、カット割らずに1カットで長廻しだと、で動かないんだと、いうのは、非常に理に落ちるトコはあるですね、だから劇なんだよ、と。

    吸血姫美夕 | permalink | comments(0) | -

    この記事に対するコメント

    コメントする