うらそえ日記

奇談小説家・早見慎司(早見裕司)の公式ブログです。
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TV「吸血姫美夕大昔語り」・7

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    『TOMCAT』また手前勝手なところへ話が行きますが、『ATHENA』のあの話(石橋けい主演の深夜ドラマ。超能力ものの大傑作)ですね、超能力表現という奴ですが、あれはだから、どうせ心理描写なんだから、一切、モノが壊れたとか、モノが曲がったってのは、体育館でバーンってだけでしょう。
    あれをドン引きの絵で合成でなんかでモノがパリパリパリとか壊れるとかやったって、実はそんなに面白くないんであって、どうせやってるコトはなんだか判らないサイキックウェーヴがビョーンと出てきて受けの芝居だったら、あの二人の対決してたトコならそういうの描けないでしょう、野っ原だし。だからアレはああいうので正解だと思ったんですよ。どうせ力を介して対話してるだけなんだからと。
    『早見』僕はとってもフィジカルに考えてるんで、まあ、そこで衝撃波、あるだろうな、とか、『フューリー』(ブライアン・デ・パルマ監督のサイキック・ホラー映画)で遊園地歩いてると、その辺がボンボンボンボン爆発しちゃいますけども、そういうふうに考えているんですわね、パワーと謂うモノを。
    なので、『ATHENA』の場合は、実際にナニが起こってるのか、ちょっとよくわかんなかった。さっきあの、どうせその話になるだろうと思って見返してみたんですが、アテナが撥ね返してるかどうかわかんない、それはネット上でいわれたような、合成の絵でやってくれと謂うコトじゃなくて、たとえば終わった後アテナの息が切れてないかとか、或いはあの、円形のプールで、周りに影響はなかったのか、と。そういう、リアリティなのかアクチュアリティなのかよくわかんないんですけど、そういうコト考えてたんですね。昨日一晩考えてたんですけど、一晩も考えてたんでスッカリ忘れちゃいました(笑)。
    『TOMCAT』スッカリ片附きましたか、自分の中で?(笑)
    『早見』まあまあ結構、時系列的になにが起きているのかが判ったんですね。
    『TOMCAT』それは全部台詞で説明してますけどね。だけど、たとえば「う〜〜〜」とやって受けの芝居があると、これは台詞で説明してんのと、ホントは変わんねーだろうと、なんか合成があるにせよね、と謂う風に考えたんですよ、私は。だから「や〜〜〜」とやって「う〜〜〜」と謂うリアクションが、っていうぐらいだったら……。
    (テープ、いったん切れる)
    『TOMCAT』じゃあ、監視者についてお伺いしましょうか。ちょっと父親が監視者になった経緯ってのを……何時の間に父母が逆転したのか?
    『早見』……なぜだろう?(笑)最初の設定では、母がバンパイアの一族だってコトになってました、けれども、父親が監視者だと言い出したのは監督です。理由は僕は聞いてないですけど、こういう言い方をすると語弊があるかも知れないですが、要するに『田園に死す』だから『記憶を亡くしたお母さん』がさまよってなきゃいけないんですよ。そうすると、お母さん監視者にできませんわな、そうすると、不在の父の方を監視者に、ってコトだと思うんですね。
    監督に聞くと、ちゃんとした答は必ず出して下さいますけどね、だから、白塗りの青年が、アレ、わかんないでしょう。あれね、私も意味は知らないんです。(脚本を書く上で)困らなかったから。……『田園に死す』の高野浩幸さんです、ティガにも出ましたが。
    『TOMCAT』とりあえず、この、学生さんはとにかく出したいと?
    『早見』はい、「舞台で美夕が踊ってて、白塗りの学生がそれを見てるんだ」。で、「ああそうですか」って言っちゃう私も私なんですが、ただそれは、どう謂う風に意味を持たせるかは、脚本家の仕事なんで、わかんないのは脚本家が悪いんですよね。
    ただ、あれで最後、「オレの血を吸えよ」と、アレは監督がやりました。僕はお母さんの血を吸うコトにしといたんですけど、それが出来ないと言われたんです。(何故?)コンテでモノを考えているので監督は、それは僕には判らないコトです。
    『TOMCAT』狂ったお母さんの血ぃ吸うってオチにはしたくなかったワケですね?
    『早見』そうです。
    『TOMCAT』で、とりあえずなんだかわかんねー学生さんがウロウロいて、で、一番最後に生き残って、で、結局彼って、ナニもしなかったワケですよね、で、フラフラしてて、行こうとする美夕に「オレの血を吸えよ」と。で、何故か下駄があってですね……
    『早見』下駄があって、は、それは私が書きました。その後美夕ずっと裸足なんで。
    『TOMCAT』でも、その前から美夕、裸足ですよ?
    『早見』そういやぁそうですね……(笑)
    『TOMCAT』凄いことが判ってしまった(笑)
    『早見』オレ、なんか考えてんのかなぁ?(笑)
    『TOMCAT』下駄は履いてなかったよね、学生さんが下駄だから学生さんの下駄かと……
    『早見』まずいなぁ(笑)。
    『TOMCAT』とりあえず、美夕が下駄脱いだコトにしましょう。
    『早見』それはたとえば、アフレコの時には脚本はもうなくて、絵コンテから起こされたアフレコ台本で見るので、それと絵で見て、こっちが書いたのと違う解釈になるコトあります。それに関して私は、その方が面白いと思ってるんです。何故なら小説ではないから。
    小説は一人で全部意味を決め込むワケですけども、違う解釈によってプラスに働くんだったらその方がいいなと思ってるんです。で、とにかくあの学生はわからない、いや、死んだと後で言ってましたね。僕は最初は、あれは生きてるモンだと思ってたんです、で、ずっと墓を守ってるとか書いてたんですけど、「いやアレは死んだんだ」と言われちゃって、でまた、「ああそうですか」と。
    『TOMCAT』でも、あの白拍子の恰好では全部裸足ですよね。
    『早見』そうなんです……そうなんですじゃねえや(笑)……ただあの、下駄脱いで、は裸足で歩いて行くんだっていうイメージなんですわな。これは、ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド(ブライアン・デ・パルマ監督の『愛のメモリー』に主演した女優)が主演した『コーマ』(医学スリラー映画)という映画があって、ヒロインがいよいよ逆襲に転じるときに、パンストを脱ぐんですね。それが即ち、二本の足で立つ、ということだ、というのがあったんですね。
    『TOMCAT』イメージ、ってモンですか?

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