うらそえ日記

奇談小説家・早見慎司(早見裕司)の公式ブログです。
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続・電子辞書。というか辞書。

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     電子辞書で検索速度が飛躍的にアップした私ですが、これのおかげで、国語の意味を詳しく調べることができています。

     難しいことばを知るよりは、日常的に使っている単語の正確な意味を知ることができる、ということです。たとえば、「うたたねをしていた」と書いた直後に、「うたたね」ってこれでよかったかな、と調べると、うたた寝は、(類義の語に「居眠り」があるが、「居眠り」は何かをしている途中で眠ってしまうことの意を表わす。それに対して「転寝(うたたね)は寝床でない所でしばらく寝ることをいう)と、出てきます。これに限らず、知っているつもりで使っている単語、例えば「たたずむ」とか「眉をひそめる」とか、そういうものを正しく使っているか、いつも気にしているのがこの仕事ですので、道具としては、大変有効だと思います。私は自分の日本語力を、そんなに信じてはいません。

     では、紙の辞書はどうか、というと、これは仕事の道具というより、語彙を増やす本、といった感じです。やはり、語彙が貧弱だと小説は痩せる、と私は思っているんですね。

     とはいえ、大きな国語辞典、「大辞林」とか「広辞苑」とかは広げる場所さえないので、主に読んでいるのは、「大辞林」と語釈が似た「明鏡国語辞典」、それに「てにをは辞典」を座机の下に、いつでも取り出せるようにしています。

     「てにをは辞典」(三省堂)というのは、例えば電話をするのか、かけるのか、聴くのか、といった連語の用例を集めたものです。コロケーションというのが近いのかな?(ここで電子辞書を引く)その例を、数多い書籍(「セーラー服と機関銃」から「冥途」まで)から採取し、まとめたものです。小説からも多く集めているので、中には間違いもあるかもしれませんが、日常で使っていて、こんなに役に立った辞典はありません――というぐらいのもんです。

     その他、辞書の話をしていると、きりがないんですが、小説家にとっての辞書は、まな板の上に職人さんが置いたトロのようなものです、……って、最後の最後で、たとえがすべりましたね。失礼。

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