うらそえ日記

奇談小説家・早見慎司(早見裕司)の公式ブログです。
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麻生美代子さん、お疲れ様でした

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     「サザエさん」のお母さん、フネさん役の麻生美代子さんが、同番組を降板することになりました。長い間、ほんとうにお疲れ様でした。89歳ならば、しかたがありませんね。
     でまあ、私にとっての麻生美代子さんは、フネさん役も、もちろんですが、やはりTV「吸血姫美夕」の傑作回「人魚の夢」での水族館長が、何より印象に残っています。この話は、前にも書きましたね。
     とにかく、「人魚の夢」は、1)美術が多すぎて現場が悲鳴を上げている、2)現場から、「美形が出ない」(当時はまだ、「イケメン」とは言わなかったんじゃないかなあ)という声が出た、というのと、個人的に、キャストの出し過ぎへの反省で、バスの窓を透過光で飛ばして風景を省略したり、人物を絞り込んだりして、結果としてはセリフ勝負になったような次第で、それを更に、大地丙太郎さん・三條なみみさんが上手い具合に仕上げて下さったのですが、麻生さんのセリフ回しは、私が思い描いていたもの、そのものでした。
     私は、演劇をそんなに観ないのですが、「人魚の夢」は別役実氏で行こう、と思って書いたのが、思った通りにやっていただけたその中でも、麻生さんと、それを受けて立った長沢美樹さんとの対決は、凄いものでした。ニコニコ動画で、有料(108ポイント)で見られますので、ご興味のある方はどうぞ。
     なお、TV「吸血姫美夕」で、少なくとも私の話数は、「アフレコを観に来てもいいけど、一切、口出しをしないこと」というのが平野監督とのお約束でして、そうでなくとも筆の遅い私が、アフレコを観に行く余裕はなかなかなく、「人魚の夢」も、現場でのご理解でやって下さっていたもので、別役実のべの字も出ていません。麻生さんの、深い読解力があってのことと思います。
     もうそろそろ、「美夕」も20年になるんですね。昔話は、朽ちていくだけです。
    吸血姫美夕 | permalink | comments(0) | -

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