うらそえ日記

奇談小説家・早見慎司(早見裕司)の公式ブログです。
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「吸血姫美夕」について書くことについて

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     何かの拍子に、かみさんと「吸血姫美夕」の話になって、かみさんが「いつまで『過去の栄光』にしがみついているの」、と言いました。「過去の栄光」ね(笑)。
     ブログを読まないかみさんが言う、ってことは、ここを読んでいる人も、何割かはそう思っていることでしょうね。やれやれ。
     私にとって「吸血姫美夕」は(あ、ノヴェライズを除いてですが)、栄光どころか、極端に言うとトラウマのようなもので、未だにあれを超える話が書けない……と思ったんですが、それも、まちがっていますね。「異形コレクション」「悪夢が嗤う瞬間」「黒ノ十三」「恐怖館」などに書いた短篇に、私は自信をもっていますので。
     じゃあ「美夕」は、というと、後にも先にも全くない体験が強烈だったのと、書いてはいけないことが引っかかっていて、それを言わないことの苦しさ、というのが引っかかっていて、これはもう、強烈を通り越して精神科へ飛びこんだような具合で。
     要するに、話したいんでしょうね……。
     ですが、やっぱり話せないでしょうねえ。
     それにしても、しつこすぎるな、と思っているところです。もう、こんなに日が経っているというのに。
     怒りとか、そういう感情ではなく、「寝に持ってます」(by在日ファンク)という感じのものが、胸の辺りにつっかえていて、そのとき相手を罵倒できなかった(いまも、「罵倒」はしませんが)そういう経験というのは、人を幼稚化させるものです。私にとっての「美夕」は、そういうものです。

     
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