[DJ883] Lemonの勇気(PSY・S)
早見「そんなわけで、きょうは「Lemonの勇気」です」
ブースカ「いまは、こういう歌は少ないですねえ。歌詞も曲も」
早見「前にも書いたかも知れないけど、私の「水路の夢」という小説は、この曲から生まれているんだよ」
ブースカ「ほうほう」
早見「当時、かみさんがまだ電機メーカーに勤めているときに、年に一回、奥多摩の鳩ノ巣渓谷へレジャーで行ってたのね」
ブースカ「何かあるですか」
早見「渓流ぐらいですかね。でも、穴場的な所なんで、のんびり過ごしていました」
ブースカ「ほうほう」
早見「そのとき、夜中に国民宿舎で、渓流の音とこの曲を聴いていたら、ふいに、奥多摩のダムから、当時の家のあった玉川上水を通って、いまは都庁が建っている淀橋浄水場まで水が流れる、というイメージが湧いて、それを中心にした話を考え始めて、その夜のうちに、大まかなプロットができてしまった。それを補強するために、小平市立図書館でダムの構造図なんかを見て、小平霊園とか下北沢商店街とか、全部、見て歩いてストーリーができた。そういうわけで、本人はすごく気に入っている作品です」
ブースカ「キンドルにありますか」
早見「ありますので、よかったらひとつ、どうぞ。「水路の夢」には、フラクタル理論とか中国志怪小説とか、そのときの価値観を全部詰め込んでいるので、とにかくまず、作者が楽しい小説です。よろしくどうぞ」
ブースカ「どじょ」
早見「フラクタル理論の話は、長くなるのでまた今度。では、またあした、またはいずれ」