うらそえ日記

奇談小説家・早見慎司(早見裕司)の公式ブログです。
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【宣伝】「世界線の上で一服」(Kindle本ほか)

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     「世界線の上で一服」は、オリジナル小説、9年ぶりの作品です。

     ノヴェライズ作品は、いろいろ面白い仕事があったのですが、完全絶版ですので、本エントリーの趣旨とは外れることから、飛ばしてあります。いろいろ言いたいことは、あるんですよ……。

     この作品は、私にしては珍しく、プロットがありません。キャラクターさえ決まれば、書ける自信はありました。また、塔都など、細かい人物は決まっていました。ただ、全体を引っ張っていけるヒーローが思いつきません。

     それで何カ月か煩悶していたのですが、川原由美子さんの「PARK」という漫画を読んで、「あっ」と言って、原稿に入ったら一日で80枚書けまして、2週間で完成しました。その間、プロットは作ることを忘れていました。完全に、アドリブです。

     ……てなことを言うと、また、「プロットがないから失敗作だ」、と言い出す人がいるのでしょう。うんざりです。

     まあ、その辺の、この本のレビューのひどさ――香坂が私だ、だから新人賞を取りたがっていた、亜影王も作者の投影だ、だから……ああ、思い出すと腹が立つのでやめますが、不思議なのは、誰もヒーローのエリスが、私の分身だ、上々颱風をモデルにした黄昏楽団の長、塔都が私だ、と言ってくれる人はいませんでした。

     でもね。作品の主人公がみんな作家の分身だとしたら、この小説の世界、窮屈でくだらない、早熟な小学生ぐらいにしか向けて書けない世界になってしまいますよ。

     まあ、悪口はたいがいにしておきますが(何十行か削った、)、とにかく、稚拙ながらも、愛すべき人物群を書いたことや、変な話が書けたわけで、それには感謝しています。

     

     

     

     

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    宣伝(マンガ図書館Zオリジナル)何もない、夏の一日。

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       水淵季里のシリーズ、いまのところの最新作は、「何もない、夏の一日。」です。この本は、マンガ図書館Zオリジナルとして、PDFファイルを324円で買うことができます。決済は、クレジットカードとビットキャッシュが使えるようです。無料の会員登録をすれば、立ち読みもできます。(2017年5月現在)。

       この作品は、編集者の入らなかった小説です。4つの短編からなる連作短編集で、新しい人物として、パートの小池さんと、季里の後輩・蓮が登場します。

       アイディアそのものは、かなり昔から考えていたものですが、商業ベースに乗らないことがほぼ確定したので、ちょうど、マンガ図書館Zの方から誘われて、そういう出し方もあるか……と思って、とにかく出してみました。

       なお、マンガ図書館Zには、いままでにご紹介した季里の全作品と、残る2つの作品が収められていますが、ちょっとした問題で、「早見裕司」で検索するものと、「早見慎司」で検索すると出てくるものがあります。よろしくご観覧下さい。

       

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      【宣伝】(マンガ図書館Z)「ずっと、そこにいるよ。」

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         水淵季里の本の中で、最後に紙の本で出たのが、「ずっと、そこにいるよ。」です。理論社刊ですが、現在は、絶版にしています。

         この本については、そうですね……水淵季里を、ラノベではなく児童書の枠でなら出せるのではないか、という目論見だったんですが、結果的には、まあ、そういうことです。

         最も、私にも少しだけ言いたいことはあって、水淵季里の本は、どんな編集者に見せても、「いいですね」、とそのまま通してしまうんです。EXノベルズも、朝日ソノラマですら。

         「ずっと〜」の場合も、編集者からのフィードバックがほとんどないまま、本になってしまったんですが、私も趣味全開で書いて、売れる、ということを考えていなかったのは、事実です。

         あとで担当者から、「一冊、本が売れると(「となりのウチナーンチュ」のこと)、ご褒美的に1冊は、出したい本を出せるんです」、と言われて、ああ、こういう世界もあるんだなあ、と思いましたが、そういうことは先に言って欲しかったですね。まあ、編集者に根本的な責任はありません。著者は私ですから。

         ネガティヴなことばかり書いてしまいましたが、この本は、尊敬する哲学者・大森荘蔵さんの認知論にかぶれて書いたもので、かなり難しい話になっています。また、季里のキャラクターが、かなり変わってきているのも分かります。他人ごとのように言っていますが、6話の連作のうち、3話は、まあまあ思い通りに書けた気がします。読むのは無料ですので、ご一読いただければ、と思います。

         季里の本はあと一冊、それから派生した本が2冊ほどありますので、更新が遅れがちのブログですが、読んでいただければ幸いです。

         

         

         

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        宣伝(マンガ図書館Z)「精霊海流」と幻のサーガ

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           水淵季里4作目の「精霊海流」「ずっと、そこにいるよ。」「何もない、夏の一日。」の3作は、現在、マンガ図書館Zでしか読めません。

           立ち読みができるので、ご利用いただければ幸いです。

           

           「精霊海流」は、水淵季里の連作の中で、特異な存在です。

           その前に、この本が、マンガ図書館Zでしか読めないのは、イラストレイターの方が、電子化を拒否しているからです。なぜイラストレイターが拒否すれば、自分の本が出せなくなるのかは、理解に苦しむのですが、取り決めなので、しかたありません。読めるだけ幸い、というところでしょうか……。

           で、「精霊海流」ですが、「夏の鬼 その他の鬼」の続き、という設定ですが、文章などが、シリーズとして見たとき、ちょっと不思議な印象をいだくかもしれませんが、実は、この本は、1994年に着想を得たもので、それまで書けなかったのが、書けてしまったので、逆に「出るべくして出た」本、と言えるでしょうか。

           1994年は、沖縄でSF大会が開かれた年で、この大会に招待されたので、友だちもいるし、行ってみようか……とほいほい行ったばかりに、いまの私があるのですが、その大会で、あれはなんの集まりだったのか分かりませんが、10人ぐらいの人と徹夜で雑談をしたときに、「剣も魔法も出てこないファンタジイはないものか」という話になって、私が「できますよ」、と即答してしまったのですね。

           私の長編は、だいたい思いついてから、できあがるまでに10年かかるのですが、まさに10年かかっての完成でした。

           担当のIさんは、ずっと昔から知り合いで、Iさんをうならせる作品を書くことが、目標のひとつでもあったのですが、あまり細かい直しは出ませんでした。戦闘シーンを作って、というご要望は、あったはずです。

           10年のうち、5年ぐらいはひたすら取材で、沖縄のディープな話などもマイクロカセットコーダーで何本と録ったのですが、いざ沖縄に住んでみると、主に土地勘の問題で、あまりうまくは活かせませんでしたね……。

           ただ、沖縄を舞台にしたファンタジイは、池上栄一さんなどはいますが、意外に数が少ないので、また別の視点で書こう、と思ってはいます。

           なお、これはいまのところ古本でしか読めないのですが、「少女武侠伝 野良猫オン・ザ・ラン」という小説がありまして、冒頭を読んでいただくと分かるのですが、季里たちのその後、という設定で書かれています。

           そちらのほうも続けて書いて、結局、季里の孫が亜熱帯化した東京で剣をふるって闘い、人類の歴史が終わる、という長大な計画を立てていたのですが、いまとなっては(「BLOOD+」や池上さんの「シャングリ・ラ」が出た後では)、書くことは、非常に難しい、というか、XXの後塵を拝するのはまっぴらごめんなもので、しかたありませんね。

           実は、「マルス・エイジ」と名付けた、亜熱帯の東京でのチャンバラは、生まれて初めて持ち込みをした(で、没になった)作品で、その後、何度か企画を出して、ことごとく没になっている作品なのですが、いまは前述の理由で、青春の思い出にしたほうがよさそうです。

           話がそれましたが、そういうわけで、「精霊海流」、取材をした割には、考証には数々問題がありますし、神さまが出てくるシーンはかなり不評でしたが(無理もない、と思います)、愛すべき失敗作、というところでしょうか。作者が失敗、と言っちゃいけませんけど、この後、シリーズが大幅に路線変更するので、私にとっては愛すべき、といったところです。

           

           

           

           

           

           

           

           

           

           

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          宣伝(夏の鬼 その他の鬼)

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             いったんは頓挫した水淵季里のシリーズですが、ひょんなことから再起動します。01年の「夏の鬼 その他の鬼」です。

             90年代後半の私は、綾辻行人さん監修の「黒ノ十三」というサウンドノベル≠短編集の仕事がうまく行き、いまにまでつながるホラー短編の書き手となっていました。

             それが、津原泰水さん監修の「12宮十二幻想」で、スクウェア(当時)から本を出してもらえることになり、ここは季里だ、と提出した「夏の鬼 その他の鬼」は、担当者が原稿を読むなり、「じゃあ、これで印刷所に出しましょう」と言ったので、仰天して、自分で校閲してくれる人を頼んで、直しを入れてもらった、といういきさつがあります。

             前の「水路の夢」から10年経っているので、同じ設定で書くのは無理があり、細かいところなどを直して、季里もまた高校一年から(正確には中三から)リスタートをかけ、今度こそ、季里の物語を完結させよう、という気合いで始めました。

             ただ、この頃の私は、中国の志怪小説にかぶれていて(まあ、「水路の夢」からそうなんですけどね)、古代中国趣味を志向した所があります。それを、いいと思うか、悪いと思うかは、人それぞれでしょう。

             とにかくまあそういうわけで、この一冊は、いま読んでも、自分での不満は少ない本です。

             

             なお、Kindleストアで私の本を検索すると、「早見裕司」とあるものと、「早見慎司」とあるものとがあります。すみませんが、お調べの上、お買い求め下さい。

             

             

             

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            宣伝(水路の夢)

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               Kindle本と、マンガ図書館Zとのために、現在、電子書籍になっている本を宣伝しています。

               90年の「水路の夢」は、私の水準(実力?)からすると、かなり書けた本なのですが、ヒットとは行きませんでした。なにしろ、ジャンルがなんだか分かりませんし。幻水省を名乗る、謎の集団と、季里たちが闘う――というのは、そうですね、「テラ戦士Ψ BOY」ということになるでしょうか。

               この小説は、前作「夏街道」にも増して、季節感や風土感(ってことばはないんですが、まあそんなもの)を細かく描写する、と同時に、私がやってみたかった「マンデルブロー図形」を試してみました。「マンデルブロー図形」については、説明しきる頭がないので、各位調べていただくとして、すなわち、冒頭の季里が眠っている樹とそこに住まいするアリ、平らなプレートの墓碑とその中央に立つメモリアルタワー、逝川高校の図書館塔とその下の建物、西新宿の町並みと三角ビルに代表されるタワー、と、同じ対比構造を、スケールを変えて繰り返す、というものです。

               それがなんだ、と言われると、何を言っても無駄でしょうが、もともとこの物語は、当時、一年に一度、保養に行っていた奥多摩、鳩ノ巣渓谷の国民宿舎で、夜、すぐ裏を流れている多摩川の源流を聴きながら、同時にPSY・Sの「レモンの勇気」を聴きながら不意に思いついたもので、そのつながりがうまくつながるよう、「夏街道」にも、若干、直しを入れています。

               小説には遊びが必要だ、と私は思っていて、それが正しいかどうかは分かりませんが、「水路の夢」は、TOKON10のサイトでも評価していただきました。「東京を舞台にした小説」、という連載に私のほうから持ち込んだ(署名のみお伝えしただけです。文章には一切、関わってはいません)ので、いささか夜郎自大ではありますが、出来レースではありません。TOKON10実行委員会の名誉のために、明記しておきます。

               季里のシリーズは、音楽と深い関係を持っていますが、この辺で、ぎりぎり時代とシンクロしているかな? ぐらいの感じなのですが、3部作の予定が、ここまでの2冊で中断して、タイミングを逸しているのは、売れるとか売れないとかの問題ではなく、当時、ばたばたっと担当者が2人替わり、その3人目の担当者の方に、売り込むのを忘れたからです。バカじゃなかろうか。

               もっとも、企画が通っても、書けたかどうかは分かりません。現在、水淵季里のブログ「水淵季里のつぶやき」で、第3作「神の冬 花の春」を、「本来こうであるはずだった物語」として、書いてみていますが、難しいものですね……。

               もうひとつ書いておくと、「水路の夢」は、最初は原稿用紙300枚分あったのが、アニメージュ文庫の方針で、50枚、削りました。元のデータが残っていればいいんですが、どこかでなくしてしまいまして。「バックアップ」という観念がなかったんです。当時、私は98ノート(初代)を使っていたので、フロッピー(ということばが常に死語)にでもとっておくべきだったなあ……と思いますが、削って何も支障はなかった(と思う)ので、それでいいのかもしれません。

               とまあ、こういうわけで、季里のシリーズ、第一セクションは終わったのですが、続きを書きたい、という気持ちは、10年間やむことはありませんでした。

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              宣伝4(水淵季里シリーズ)

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                 長編で出ている絶版本で、私の代表作とされているのが、水淵季里シリーズで、全6冊、3セクションあります。

                 第一セクションは、1988年、デビュー作として書いた、「夏街道」と、90年の続編「水路の夢」、第二セクションは、ずっと飛んで01年の「夏の鬼 その他の鬼」と、04年の続編「精霊海流」、そして、第三セクションは08年の「ずっと、そこにいるよ。」と、15年ぐらいに(すみません、正確な記憶がありません……)マンガ図書館Zでオンデマンド出版した「何もない、夏の一日。」。この六作です。

                 「夏街道」は、何しろ私、小説の書き方を知らないもんですから、初稿などはむちゃくちゃで、ヒロインがふたりいたり、これは担当のFさんが体を張って止めたのですが、後半(Side-B)を完全に書き換えるとか……いろんなことがありました。

                 そもそもこのシリーズは、邪霊と超能力者集団が闘うアクション小説の予定で、言ってしまうと「V・マドンナ大戦争」のつもりだったのですが、そのアクションがあまりにもひどい、と見たFさんが、後半の素案を提示して下さったのですね。世に出て、評判はみごとに二分しました。素人から毛を三本抜いたような作者だったので、まあ、無理もないと思います。

                 ただ、「センチメンタル・ホラー」(と、自分で名乗っています)としては、拙いながらもやりたいことをやり切った、というのが正直なところです。。実力よりは、よくできている、と言いましょうか。特に、センチメンタルが。

                 そういえば、当時、熱烈なファンレターも、いただきました。それは全部、イラストの川原由美子さんに惹かれて買ったら、意外に面白かった――というような内容でしたが、これは私の戦略でもあったので、うれしい限りでした。いまもライトノベルはイラストですねえ……。

                 で、続きの「水路の夢」は……と書こうとしたところで、これについて書くと、寝られないぞ、と気がつきましたので、きょうのところはこの辺で。「夏街道」、稚いですが、私には傷ましい夏の血漿です。

                 その後の「水路の夢」は、間に2冊、本をはさんだので、出来としてはやや向上したつもりですが、いまでも「夏街道」が好きだ、と言って下さる方がいらして、とてもうれしく、ちょっと物狂おしくなります。

                 

                 

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                宣伝3(マンガ図書館Z)(Kindle本)

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                   さて、興奮も収まったところで……、って興奮してたんかい。とりあえず、宣伝の続きです。

                   今回は、水淵季里の出てくる長編、または連作短編です。

                   Kindle本について書く前に、季里の出てくる作品は(ゲストで出てくる「あしたも、友だち〜となりのウチナーンチュ」、及び、雑誌「コサージュ」に2作だけ載った短編は除く)、「マンガ図書館Z」で、無料で読める、ということです。

                   正確に言いますと、「精霊海流」「ずっと、そこに いるよ。」は、イラストが載っていません。イラストレイターの許諾が得られなかった(「ずっと、そこにいるよ。」は版元から版権を引き上げたので、絵の方には連絡が取れていません)のが、理由です。

                   では、有料のKindle本ではイラストが載っているか、というと、川原由美子さんから承諾をいただいた「夏街道」「水路の夢」「夏の鬼 その他の鬼」と、これは季里のシリーズではありませんが、派生した作品と思っていただいている「夏の悲歌」も森田悠新さんの許可をいただいた作品です。

                   あともうひとつ、「何もない、夏の一日。」は、紙の本では出ていませんが、これにはイラストがありません。

                   

                   個々の内容については、順次、紹介していきますが、とりあえず、無料でも読めますよ、ということで。

                   

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                  宣伝2(Kindle本)

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                     早見慎司名義で出ているKindle本には、もうひとつ、長編があります。「世界戦の上で一服」です。300円かな。

                     この作品は、当初、設定がありませんでした。ヒロインのエリスが形になって、急に書けるようになりました。

                     もやもやとした案はあったのですが、形にならず、1ヶ月ぐらい煩悶していたのが、川原由美子さんの新作「PARK」という読み切り漫画を読んでいたら、ふいに形になって、一日に80枚ほど書けました。三分の一ですね。

                     なんだかんだで、正味10日ぐらいで、初稿はできました。最速記録です。

                     

                     なんというか、東京散策、みたいなものが書きたかったのですが、その面から見れば、その通りだと思います。

                     昼の世界(現実の世界)、夜の世界(虚構の世界)、黄昏の世界(昼と夜との緩衝地帯)、という世界の設定が、なんというか「意識の高い人」には、カンに障ったようで、一が嫌いなら十が嫌い、という感じの書評がいくつか出ました。嫌いは嫌いでいいんですが、問題は、それがことごとく、内容を読解できていなかったことで、例えば、「主人公はもちろん、敵の亜影王も作者の分身だろうが」、というのをかなり著名な方が書いていらっしゃいましたが、どうして、エリスが作者の分身でないのか、私には、ちっとも分かりません。そんな小学生レベルの読解力で、よく物書きをやっていられるものだ、と思います。

                     まあ、そんなわけで、「日本幻想作家事典」で取り上げられて、ようやく書いてあることがやっと分かっていただけた作品ですが、たぶん、私の怒りも「作者の分身」なのでしょうから、気になる方は、読まないほうがいいか、と思います。

                     まるでアピールになっていませんが、私がかなりアグレッシブだった時代の産物です。

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                    宣伝1(Kindle本)

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                       他人様から、「お前は自分のKindle本を宣伝していない」、という話が来ました。

                       言われてみれば、電書での作品については、触れていませんでしたね。まあ、ちょっと忙しいという理由もあったのですが、そんなことを言ったら、電書は売れません。罰当たりなことです。

                       私の作品は、Kindleから出ていますが(他の出版社からも出ています)、早見慎司、早見裕司、両方の筆名になっております。自分で自分の作品を宣伝するのもこそばゆいのですが、何しろ万人が快哉を叫ぶほどのものではありませんので、ここに、宣伝を書いておきます。

                       

                       まず、早見慎司名義のもの。すべて短編です。一作100円程度と、お得になっております。

                      ●逃げ水姫――初めて「異形コレクション」に乗った話です。夏の日に、平凡な大学生が、下宿でウォッカを飲んでいて、酔いが回ったのか、気がつくと、別の世界へと来ている――という、最近の私が書かない(書く場所があればいくらでも書きます)リリカルなロウ・ファンタジイで、きれいな話です。

                      ●実家――これは「悪夢が嗤う瞬間」に乗せたショートショートです。久しぶりに実家へ帰ってみると、実は――という話です。ある方からは、「XXXXXが1000枚書けて書くところを、10枚に凝縮してある」、と言われたのですが、別の知人からは、「だからどうしたの」、と一顧だにされませんでした。私の短編は、意味がよく分かられないようです。

                      ●罪――これも「異形コレクション}から。このときのお題は「トロピカル」だったと思いますが、東京を舞台にした、死と転生の話です。ジャパネスク・ホラーではありませんが、私にとっての「トロピカル」とはこういうものだ、というお話です。

                      ●後生車――「異形コレクション」の一遍。後生車とは何か、はさておいて、1999年ブームに毒された人間の話です。私にとっては、怖い話です。

                      ●アズ・タイム・ゴーズ・バイ――「黄昏ホテル」(e-novels) に載った作品です。ホテルをテーマにしたアンソロジーのひとつで、ちょっとアメリカの異色作家を意識して書きました。私には珍しく、常ならぬものが出てこない、語り口で勝負した作品です。

                      ●あたしのもの――青樹社から出た、「恐怖館」というホラー・アンソロジーのひとつ。登場人物が、みんな嫌な奴で、人間としてもどうか……という設定で書かれたものです。綾辻行人さんか井上雅彦さんのどちらかから、「早見さんでも怖い話が書けるじゃない」とほめていただきました。ただ、意識の高い読者の方には、評判が悪かったようです。

                       

                       以上が短編作品ですが、Kindleだけではなく、パピレスなどの大手配信業者、その他、携帯などでも出ています(私はガラケーなので、携帯についてはよく分からないのです。ごめんなさい)。

                       あまりうまい説明とは言えませんが、少しでも興味を持っていただければ、幸いです。

                       他の作品については、長くなったので日付を分けて紹介します。どうぞ、よろしく。

                       

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