うらそえ日記

奇談小説家・早見慎司(早見裕司)の公式ブログです。
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[DJ883] 番外・フラクタル理論

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    早見「そういうわけで、フラクタル理論です」

    ブースカ「です。初めて見た方は、前回へどじょ」

    早見「こういうとき、ウィキペディアとかコトバンクとかは便利ですね。えーと……『複雑で不規則な図形では、どの微小部分にも全体と同様の形が現われる自己相似性があり、したがって部分を次々に拡大すれば全体の形が得られるとする理論』だそうです」

    ブースカ「です。つまりどういうことですか」

    早見「これは実例で示した方が早い。テキストは、早見裕司『水路の夢』byキンドル本です」

    ブースカ「すみませんが、DJ883は金欠ですので、読んだふりをして下さい」

    早見「……まあいいや。この小説の最初で、ヒロインの水淵季里が、小平霊園に一本だけあるアカシアの樹の下で眠っています」

    ブースカ「その樹は、最後、……むぎゅ」

    早見「ネタバレはなしね。それと交差するように、霊園の高いモニュメントの下に共同墓地があることを示して、大きさの違う同じ構造のあることを見せます」

    ブースカ「その後で、逝川高校(せいせん)の図書館が出てきて、上に時計台が伸びています。同じ構造です。これでいいですね」

    早見「そうそう。全部は言わないけど、そういう風にして、同じ構造を、規模を変えてくり返すことで、何かが生まれてくる、と思ったのね。それが、最後の所で、最初に重なるわけです。つまりこの話は、すべて季里が見た夢かも知れない……という構造になるので、いいんじゃないか、と」

    ブースカ「なるほど。自己満足ですね」

    早見「自分が満足しない小説を書いていて、どうなると言うのかね」

    ブースカ「まあ、そういうものでしょうか」

    早見「『水路の夢』は、元の原稿が300枚で、50枚詰めたんだけど、その辺はいいか悪いか」

    ブースカ「一般論としては?」

    早見「詰めるにこしたことはない、と言います」

    ブースカ「今回、きいてよかったのは、そのひと言だけですね」

    早見「容赦ないな。いや、分かってはいるのよ。自己陶酔に過ぎないことは。ただ、ここは私の日記なので、私が満足すれば、それでいいのよ」

    ブースカ「長くなったので、この話はいつかまた、にしましょう」

    早見「はい。では、またあした、またはいずれ」

     

     

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    [DJ883] Lemonの勇気(PSY・S)

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      早見「そんなわけで、きょうは「Lemonの勇気」です」

      ブースカ「いまは、こういう歌は少ないですねえ。歌詞も曲も」

      早見「前にも書いたかも知れないけど、私の「水路の夢」という小説は、この曲から生まれているんだよ」

      ブースカ「ほうほう」

      早見「当時、かみさんがまだ電機メーカーに勤めているときに、年に一回、奥多摩の鳩ノ巣渓谷へレジャーで行ってたのね」

      ブースカ「何かあるですか」

      早見「渓流ぐらいですかね。でも、穴場的な所なんで、のんびり過ごしていました」

      ブースカ「ほうほう」

      早見「そのとき、夜中に国民宿舎で、渓流の音とこの曲を聴いていたら、ふいに、奥多摩のダムから、当時の家のあった玉川上水を通って、いまは都庁が建っている淀橋浄水場まで水が流れる、というイメージが湧いて、それを中心にした話を考え始めて、その夜のうちに、大まかなプロットができてしまった。それを補強するために、小平市立図書館でダムの構造図なんかを見て、小平霊園とか下北沢商店街とか、全部、見て歩いてストーリーができた。そういうわけで、本人はすごく気に入っている作品です」

      ブースカ「キンドルにありますか」

      早見「ありますので、よかったらひとつ、どうぞ。「水路の夢」には、フラクタル理論とか中国志怪小説とか、そのときの価値観を全部詰め込んでいるので、とにかくまず、作者が楽しい小説です。よろしくどうぞ」

      ブースカ「どじょ」

      早見「フラクタル理論の話は、長くなるのでまた今度。では、またあした、またはいずれ」

       

       

       

       

       

       

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      [DJ883] イパネマの娘(アストラッド・ジルベルト)

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        早見「世の中には、傷を負って動けない状態、ってものがあってさ」

        ブースカ「何ですか、いきなり」

        早見「いま、私がそういう状態だ、っていうことですよ」

        ブースカ「お仕事、順調なんでしょ」

        早見「おかげさまで、どうにかこうにか」

        ブースカ「ならいーじゃねーか。フロム「響」」

        早見「まあ、ちょっと疲れている、と思って下さい。そういうときはボサノバなんだな」

        ブースカ「そういうものですか」

        早見「少なくとも、私の場合、ボサノバが落ちつくのですよ」

        ブースカ「まあ、ゆっくりして、また攻めに入って下さい」

        早見「ありがとうございます」

        ブースカ「では、きょうはオラが代わりに。またあした、またはいずれ」

         

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        [DJ88f3] rain(ジョージ・ウィンストン)

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          早見「長らく書いていた原稿が、一段落ついたので戻ってきました」

          ブースカ「今度は、どういう小説ですか」

          早見「まだ言えましぇん。本が出るまではね」

          ブースカ「ほんとうに、原稿は書いているんですね? 脳内イベントじゃなく」

          早見「失敬だなあ。苦労はしてるし、没原稿も山のようだけど、書いたり、出版社に出したりは、まだやってるよ」

          ブースカ「それは失礼。で、「きょうの一曲」ですが」

          早見「ジョージ・ウィンストンは、ウィンダム・ヒルと呼ばれる一派の人で、ピアノ曲を書いて演奏している」

          ブースカ「うまいですか」

          早見「いや、別に」

          ブースカ「は?」

          早見「毒にも薬にもならない、イージーリスニングに毛の生えたような音楽です」

          ブースカ「それのどこがいいですか」

          早見「人間、一度や二度は、追い詰められて身動きが取れなくなることがありますわな」

          ブースカ「オラ、ないよ」

          早見「君はイグアナだからね。……とにかく、疲れきったとき、毒にも薬にもならない音楽は、下手な『人生の応援歌』があればいいとは、私は思わないのよ」

          ブースカ「かえって凹むこともありますもんね」

          早見「ジョージ・ウィンストンの音楽は、何も考えず、人生に負荷がかからないものなんだね。少なくとも、私はそう思って聴いているのですよ」

          ブースカ「まだ聴きたいことがありますが、文字数が大変になりそうだから、ここはこの辺にしておきましょうか」

          早見「そうだね、……疲れたし。では、またあしたまたはいずれ」

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          [DJ883] オープン・ザ・ウィンドウ(上田知華+KARYOBIN)と樋口康雄

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            早見「一仕事上がったので、樋口康雄の続き〜」

            ブースカ「ここを見に来る人は、樋口康雄より父ちゃんの仕事に興味があるのでは? アシスタントのブースカです」

            早見「仕事について言えば、まだ準備稿といったところでしょうね。恋愛小説+α です」

            ブースカ「……何かたくらんでますね」

            早見「小説家はたくらむのが仕事〜」

            ブースカ「なんかハイになりっぱなしですね。で、樋口康雄についてですが」

            早見「この人は、本物の天才です。幼稚園の頃からオルガンを弾きこなし、二十歳にならないうちに、協奏曲なんかを書いていたという。絶対音感も持っているしね」

            ブースカ「詳しい情報は、ウィキペディアに長々と書いてあります。とにかく天才なんですね」

            早見「ものすごい天才です。TV『つぶやき岩の秘密』の主題歌とか、『火の鳥2772』の音楽でも知られていますね」

            ブースカ「で、KARYOBINですが」

            早見「その樋口康雄がプロデュースしたのが、上田知華+KARYOBIN。全員が音大の出身で、協奏曲はお手の物なんだけど、樋口康雄の特長として、上品だけど分かりやすい、ということがあると思うんだ」

            ブースカ「聴いてる人を振り回さない、ということでいいですか」

            早見「そのとおり。その辺も、モーツァルトっぽかったりするんだな」

            ブースカ「あとは、KARYOBINを聴け、ということでいいでしょうか」

            早見「YouTubeでは、KARYOBINの曲はないみたいなのね。iTunesで試してみて、興味が持てる方はアルバムを、という感じですかね。ただ、『パープル・モンスーン』は、樋口康雄ではなく、すぎやまこういちです」

            ブースカ「樋口康雄のソロアルバムはどうでしょう」

            早見「いい!! と私は思います。『Xガンダム』は、ちょっと首を傾げる所もあるけど、人気は高いね」

            ブースカ「きょうはこの辺にしましょうか。できるだけ短くこまめに、というものではありませんか」

            早見「こまめは約束できませんが、とりあえず、またあした、またはいずれ」

             

             

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            [DJ883] iTuens 終わりか?

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              早見「いや、大変ですよ、ブースカ君」

              ブースカ「またお金なくしましたか」

              早見「そんなになくしてないよ。ときどき本のダブり買いを……じゃなく! アップルが iTunesをなくすおそれがあるんだ」

              ブースカ「なんですと?」

              早見「私が買っている、さもなくば買ったCDやレコードのコレクション、いろいろを、泣きながら整理してきたのが水の泡になる可能性もあるってことですよ。それはオーバーだとしても、自分のLPをデジタル化した曲と、iTunes Store で買った特殊なファイルの曲とを一元化するのには、どうしたらいいのか。くよくよ……」

              ブースカ「自分でくよくよと言う人がいるですか。これはもう、CDプレーヤを活かして、いちいちCDを出してきて聴く、という昔ならではの方針にしたらどうでしょ」

              早見「君はときどき、まともなことを言うね」

              ブースカ「いやあそれほどでも」

              早見「そうなんだよねえ。バラコンは、たぶんまだ動くから、それで円盤を聴いていればいい……という考えは、なくはないんだよねえ」

              ブースカ「あまり乗り気に見えませんね」

              早見「私が小説を書くときは、iTunes の曲をランダムに聴いて、絞り込んでいって、イメージを作ることが非常に多いんですよ。その技が使えなくなっても……」

              ブースカ「三文作家ひとりの言い分なんか、聴いてもらえない、と?」

              早見「だってそうでしょう。アップル、マイクロソフト、Amazon、その他で互換性のないコンテンツを売って、競争をしている。困るのはユーザだけだよ」

              ブースカ「この際、新しい曲を買うのはやめたらどですか」

              早見「iPod classicがなくなったときに、考え直していればねえ……」

              ブースカ「まあ、おちついて。きょうの一曲はなんですか」

              早見「劇団ひまわり/ブレーメン・オーケストラで、『ブレーメン・マーチ』。24時間テレビで放映されたアニメ『ブレーメン4』の主題歌です」

              ブースカ「また見つけにくい曲を……」

              早見「作曲が樋口康雄なんだよ」

              ブースカ「ほう……って、樋口康雄っていうところが、ポイントですか」

              早見「です。……それではきょうはこの辺で。またあした、またはいずれ。

               

               

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              [DJ883] 無罪モラトリアム(椎名林檎)

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                早見「DJって、けっこうネタに詰まるもんだね」

                ブースカ「もう泣き言ですか。10曲もいってないでしょ」

                早見「目標は5,000曲です」

                ブースカ「また、叶わない目標を立てましたね」

                早見「いや、五千ならいくでしょ。私のパソコンには15,000曲ぐらい入っているし」

                ブースカ「その内、何曲聴いたんですか」

                早見「さあ……ただ、すべてのものは、富士山の形をしていてね」

                ブースカ「また分かりにくい説明ですね」

                早見「簡単だよ。すべてのものには、裾野があるんだよ」

                ブースカ「まあ、裾野がないと、座りが悪いですね」

                早見「でしょ? ほんとに私が聴きたい1曲を見つけるには、その何倍もの曲を聴いてみないと見つからない。それだけのこと」

                ブースカ「むう……反論できません」

                早見「いちいちしなくてもいいんだよ、反論なんか」

                ブースカ「で、きょうの曲は?」

                早見「椎名林檎の、まだインターネットが盛んになる前のアルバムです。なんか、「りんご」というのがいやで、買い逃していたんだけど、CDショップでジャケットを見て、なんとなく買ったら大当たりだったという」

                ブースカ「ジャケ買い、というものですね」

                早見「そうですね。こういうのがあるから、CDはなくなってはいけないのです」

                ブースカ「それでは、椎名林檎さんのデビューアルバムをどうぞ」

                早見「またあした……はないかな。とにかく、またいずれ」

                 

                 

                 

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                [DJ883] RIDE ON TIME(島津亜矢)

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                  早見「いい夜をお過ごしですか。早見慎司です」

                  ブースカ「アシスタントのブースカです」

                  早見「なんだかせわしなくて、更新が遅れてすみません」

                  ブースカ「今回の『RIDE ON TIME』は、山下達郎のアレですね」

                  早見「ソレです」

                  ブースカ「ズバリ、いかがでしょう」

                  早見「これは収穫でしたね」

                  ブースカ「いいですか、そうですか」

                  早見「演歌歌手がポップスを唄うときは、ちょっとした勘違いがあることがあるんだね。ポップスを演歌調で唄って、鼻につくことがある、と言ったら、言い過ぎだろうか」

                  ブースカ「まあ、あくまで個人の見解ですから」

                  早見「今後、気をつけます。で、島津亜矢という人は、こぶしをへたに回さず、声の張りで表現する人なんですな」

                  ブースカ「なんですか」

                  早見「その辺、細かいところは、今夜の『うたコン』で、美空ひばりとCGで共演しているので、比べると分かるんだけど、とにかく島津亜矢は『RIDE ON TIME』にぴったりでしたよ」

                  ブースカ「父ちゃんは、文句を言うだけではないんですね」

                  早見「できることなら、すべての歌に喝采を送りたいんですけどね……」

                  ブースカ「ネットでの評価も高いようですね」

                  早見「私が知らなかっただけなんだね。ぎゃふん、と言いつつ、それではまたあした、またはいずれ」

                  ブースカ「長い目で見てやって下さい」

                   

                   

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                  [DJ883] 夢・恋・人(藤村美樹)

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                    早見「開始早々、失敗の多い文字DJですが、またやらかしました。タイトルに日付を入れていたんですが、数字が分からなくなって、曲名に変更します」

                    ブースカ「アシスタントのブースカです。父ちゃん、家にカレンダーはないんですか」

                    早見「5セットあります……」

                    ブースカ「あいかわらず、ぽんこつですね。で、なぜ今日は『夢・恋・人』なんですか」

                    早見「特にテーマのないときは、iTunes のシャッフル機能で出てきた曲をかけています」

                    ブースカ「で、『夢・恋・人』ですか」

                    早見「キャンディーズが解散した後で、本当に普通の女の子になったミキこと藤村美樹が、一瞬再デビューして出したCMソングです。LPもCDもあるよ」

                    ブースカ「ポイントは?」

                    早見「アルバムの半分が、詞・松本隆、作・編曲・細野晴臣だということだろうねえ。重厚かつ芳醇な、お勧めアルバムです」

                    ブースカ「いまでも買えますか」

                    早見「買えますね。元気を出したいとき、がいいかな。スターボーを知っている人には、同系統と言えるかも知れません」

                    ブースカ「スターボーの方が、知られていないのでは?」

                    早見「それはまたの機会に。きょうはちょっと案件を抱えているので、またあした、またはいずれ」

                    ブースカ「オラは普通のイグアナになりたいとは思いません」

                     

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                    [DJ883] 2019.5.23

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                      ブースカ「アシスタントのブースカです」

                      早見「DJより先に出るアシスタントがいるかい」

                      ブースカ「まあまあ。ともかく、きょうのお題は初めて買ったアルバム、ですが」

                      早見「それは井上陽水『氷の世界』ですね」

                      ブースカ「父ちゃんの最近のリスニング傾向とは違う気がしますね」

                      早見「それぐらい流行っていたのよ。おまけに『氷の世界』でしょう」

                      ブースカ「なるほど。父ちゃんが棄てた故郷のイメージである、と」

                      早見「まあ、雪国の歌を、九州の人が作って歌っている不思議はありましたね」

                      ブースカ「父ちゃん、頑固ですからね」

                      早見「頑固のことでは言われたくないなあ。で、話を『氷の世界』に戻すと、表題曲の『氷の世界』より、例えば忌野清志郎と一緒に作った曲の方が面白かったりするんです。2曲あるんだけど、1曲が『待ちぼうけ』で、もう一曲が思い出せないなあ」

                      ブースカ「では、『氷の世界』一曲に絞って話しましょうか」

                      早見「はい。この曲はアルバムがすごく売れたんだけど、『氷の世界』一曲で言うと、カバーがいくつかありますね。ちあきなおみとか、村下孝蔵とか、矢野詢子とか。どっちもしっとりした感じの歌になっているんですが、異色のものと言えば、荻野目洋子ですねえ。とんがったアレンジで、ヴォーカルも表現力豊かです」

                      ブースカ「ベストアルバムに入っていますか」

                      早見「入っていません。理由は知らないけど。『荻野目洋子ザ・ベスト』には、入ってないんですねえ。その代わり、曰くつきの『無国籍ロマンス』が入っています」

                      ブースカ「無国籍、ですか?」

                      早見「そうなんですよ。何がって、坂本龍一の作曲なんだけど、明らかに投げた曲ですねえ、これは」

                      ブースカ「それはどの辺が?」

                      早見「作詞が岡田冨美子で、この人は日本語がおかしい人です。JASRACの関係で、具体的には言えないんですが、何しろ「無国籍ロマンス」ですしねえ……。たぶん、曲が先にあったんじゃないかと思いますが、ちぐはぐなんですな。しかも、編曲は入江純という人がやっていて、パッとしないというか……」

                      ブースカ「まとめると、ちぐはぐなんですな」

                      早見「私が言いたいことを、言わないで欲しいなあ。まあでも、気になる方には、「荻野目洋子ザ・ベスト」に入っていますので、その筋の方の曲に興味のある方は、どうぞ」

                      ブースカ「どじょ」

                      早見「では、あした、またはいずれ。よい眠りを。

                      DJ | permalink | comments(0) | -