うらそえ日記

奇談小説家・早見慎司(早見裕司)の公式ブログです。
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ショートショートの練習・既出あったらすみません。

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    いちばん短い(当社比)ショートショート

     「無題」
    (以下、本文)

     だって……。

    (以上、本文)

     先にこういうのを書いている人がいたら、教えていただけますか。いま、寝る前にふっ、と思いついたので、書いておきます。
     私のショートショートは、こういう風に、読者の方に真相を投げっぱなしにする、というか、自分で想像を膨らましていただくものが、多いです。
     寝る前の薬を飲まなければ、もうちょっと長いものが書ける、と思うんですが、今日の所はご勘弁。
     なお、「無題」としてあるのは、タイトルをつけた瞬間、これは単なる下書きになってしまうからです。
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    ショートショート「一応」

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       久しぶりに、ショートショートを書いてみました。
       まあ、まだ、調子が戻っていませんね。折りに触れて、新作を書き下ろしてみよう、とは思います。
       どのくらい書けるか、このところ、仕事として成立しない仕事しかしていないので、分からないのですが。
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      一応  早見慎司

       現金は、できるだけ持ち歩かない主義だ。財布が分厚くなるのが嫌いなのだ。
       小銭入れと、何かあったときのために、手帳のポケットに一万円札を一枚。小銭入れも一応持っているだけだが、一向に減らない。クレジットカードだけあれば、コンビニでも通じる世の中なのだ。
       サラリーマンでも、年収一千万になると確定申告をしなければならないはずだが、それほどの収入もないので、預金通帳も、二ヶ月か三ヶ月に一度、一応、見る程度だ。
       それで間に合っていた。

       長年使っていたパソコンを、買い替えることにした。
       もう十年以上も使っていたもので、OSも古くなっている。それなりのスペックのものを買わなければならないだろう。
       Web上で見積もりをしてみると、思ったより額がかかることが分かった。分割で払おうと考えて、何回払いにするか、懐具合と相談しよう、と思った。
       とはいえ、記帳に行くのが面倒くさい。幸い今は、銀行口座もWebから見られる。残高を照会してみて、おや、と思った。
       残高が、やけに少ない。何かのまちがいではないか、と気になるほどの減りようだ。
       詳しく知るために、明細のデータをダウンロードして、一項目ずつ、細かく見ていった。
      「うん?」
       思わず声が漏れた。
       よく見ると、今月の一日に、「VIPプレジデント」、という、聴いたこともない所からの引き落としがある。値段は16384円だ。そんな高い買い物をした覚えはない。
       細かく見ていくと、前月の一日、「VIPプレジデント」の引き落としは8192円、その前の月は4096円の引き落としになっている。その前は分からない。
       しかし、なんだか嫌な感じがして、翌日、たまたま平日に休みだったので、銀行へ行って、通帳の記帳をしてきた。何しろ口座を気にしたことがないので、通帳も新しいものに変わった。
       家へ帰ってよく見ると、昨年の二ヶ月、つまり十四ヶ月前の一日に、「VIPプレジデント」からは1円、引き落としがある。その次の一日には2円、次の月は4円……ちょっと待て。これは――。
       間違いない。「VIPプレジデント」の引き落としは、月ごとに、二倍になっているのだ。最初の1円から、十四ヶ月経った今は、16384円。来月は……32768円? 冗談じゃない。いったいなんの買い物なんだ。いや、何であれ、再来月辺りには、私は破産してしまう。
       必死になって、パソコンのメールボックスを見てみた。検索をかけてみると、「買い物」のフォルダに、「VIPプレジデント」の名前があった。該当するメールは、十四ヶ月前の、何かパソコン関係の品物を買ったときのものらしい。「プラン:VIPプレジデント」となっている。
       幸いメールには、ショップの電話番号が書かれていた。なかなかつながらない。不安と緊張とで、手がわずかに震える。二十分ほどして、ようやく相手が出た。
      『お待たせいたしました。パソコンパフェットでございます』
       快活そうな女性の声がした。
      「あの、VIPプレジデントのことなんですが」
      『はい。どういったご相談でしょうか』
      「これ、毎月、倍になっていますよね」
      『はい。そういう契約をお選びされましたので』
      「馬鹿を言え。そんな契約なんか知らないぞ」
       思わず声を荒げたが、相手は快活そうな口調を崩さなかった。
      『では、弊社サイトのほうに、アクセスしていただけますでしょうか』
      「サイト?」
       言いながら、まだ立ち上がっているパソコンで、『パソコンパフェット』のサイトを捜した。捜しているうちに、気がついた。そういえば一年以上前に、安いプリンタを買ったことがある。年賀状を出す季節が近づいて、とにかく安くてすぐ使えるものを選んだのだった。
       ようやくサイトが見つかった。
      「サイト、あったけど」
      『はい。それでは、画面右上のヘルプをクリックしていただくと、後半のほうに、「保証について」、という項目がございますので、そちらをまたクリックしていただけますでしょうか』
       言われるがままに、項目を選んでいくと、確かに「保証について」という文字があった。クリックしてみると、『Q:VIPプレジデントとはなんですか?』とある。
      『A:VIPプレジデントは、お客様のご安心を将来に亘って保証するものです。このプランに加入された場合、商品の不具合、磨耗による部品交換などを、無期限に保証いたします。掛金は、それぞれの商品によって異なりますので、詳しくは、それぞれの購入時契約をご覧下さい。』
       にわかに、全身の血が逆流するような気がした。
       たしかに、プリンタを買ったとき、『保証プランに加入されますか』という項目があって、それが1円、というので、何かのまちがいだろう、と思いながら、一応、加入しておいたのだった。契約内容などは、詳しく読んではいなかった。
       それはそうだろう。あの小さな文字でびっしりと書かれた書面など、誰が詳しく読むものか。
      「冗談じゃない……」
       声が漏れた。
      『はい。冗談ではなく、文面の通りでございます。何か問題がございますでしょうか』
      「冗談も何も、破産してしまう。解約してくれ」
      『解約でございますね』
       相手は、あくまでも明るかった。
      『ヘルプのほうを読んでいただくと、お分かりになるかと思いますが、契約の中途解約は、お客様が翌月分を支払うのと同時に行なわれます。それでよろしいでしょうか』
      「ふざけるな。訴えてやる!」
      『かしこまりました。ご参考までに、訴訟ということになりますと、弁護士の着手料が、最低、五万円ほどかかるかと存じますが、よろしいでしょうか』
       一瞬、頭に血が上った。
       上等だ! 度鳴ろうとした瞬間、ノートパソコンの画面がちらついた。このところ、ときどき起きる発作だった。
       私は今、新しいパソコンが、欲しいのだ。
      「分かった。解約の手続きをしてくれ」
       気がつくと、そう言っていた。
       だってそうだろう? パソコンを買う金も、持って行かれてしまうんだから。
      『かしこまりました。早速、解約の手続きを取らせていただきます。他に何か、ご質問はございますでしょうか』
      「……ない」
       私は電話を切った。
       そのまま都心に出て大手家電量販店に向かい、割引率は低いが、それなりには安い機種を買った。店で保証を延長するサービスがどうのこうの、と言っていたが、すべて断わった。
       もちろん、支払いは現金で。
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       ありがち、というか、すでにあるネタかも知れませんが、その節はお許しを。一応、ネット検索などせず、頭で考えて書いておりますので、先例があったときは、深くお詫び申し上げます。

       
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      140字で書けること・その3

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        「隣の家」

        隣の家から、男の怒号と共に、ガラスの割れる音が聴こえてきた。めったに声ひとつあげる家ではないので、気になって表へ出ると、隣の家からご主人が出てきた。「大丈夫ですか」。ふたりの声が重なる。薄気味悪く家へ戻ると、また叫び声がした。それが三日前のことで、昨日ご主人が亡くなった。次は――。

         やっと、少しはショートショートらしくなってきたようです。
         確定申告も終わったので、仕事をしなければなりません。「仕事」の中には、「神の冬 花の春」も入っています。
         最近、今までにないほど仕事をしているので(結果は出ていませんが)、まあ、死なない程度にがんばります。
         この、死なない程度に、というのが難しいのですが、この歳になると、生きているだけでありがたい、という気になってきます。
         とりあえず、あすは休日にします。


         
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        140字で書けること・02/20

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          「注射」

          行きつけの医者で睡眠障害が続くと訴えたら、「だったら筋肉注射を打ったらどうか」と言う。「痛くないですか」と訊くと、「痛くない注射はありませんよ」、と笑われた。この先生は、痛みを感じたことがないのか。多々不便はあるが、病人の痛みを分かってもらえなかったのは、残念。結局注射は避けた。

           いや、これはもうね、理屈じゃないんです。静脈注射でも、さんざん痛い思いをして、痛みにはやや過敏になっていますのでね。
           結局、薬の変更で様子を見よう、ということになりましたが、痛い思いは、ごめんです。
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          140字小説?について

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            季里ブログで展開している140字の季里、万が一、本になるとしたら、何話必要か、計算してみました。
             ……頭が痛くなりました。無理やりにでも、長篇に仕上げるほうが楽かなあ。ただ私、楽して小説書いたこと、一度もないんですが。
             140字の季里を本にしてくれる、という奇特な版元があったら、それは400だろうが、500だろうが、血の涙を出して書きますが。
             今のところ、書いてはいますが面白いかどうかは分からず、むしろこのやり方ではアプローチが違うのではないか、と思っているところですが、一日、3行、いや1行でも書き続けなければ、それだけ指が鈍る……と、確定申告の書類を見ながら、ため息をついて、書いています。
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            140字のモチーフ募集

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              それなりに好評の、140字の小説、どうもモチーフというか、主題というか、そういうものが出てきません。「ニンジン」というお題で考えてみたのですが、どうもとっかかりがありません。そこで物は相談なのですが、何かひとこと、ストーリーではなく単語で、教えていただけませんか。特にお礼も、いまのところできませんが、心からお詫び申し上げます。ほんと、「ミカン」とか、そういうものでいいんです。乞うご指導。
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              140字で書けること・その2

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                「メモ帳」

                枕許にメモ帳があって、寝ているとき何か思いついたらそこへ書きつけることになっている。きょう起きて、見ると、『プラネタリウム』とあってご丁寧に丸で囲んであった。私の人生には殆ど関係のないものだ。おそらく夜、寝たときの私にはプラネタリウムが大事なことだったのだろう。なあ、夜中の私よ。
                 
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                140字で書けること・1

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                  ものはついでなので、私自身のことを140字で書いてみたら、なんだかエッセイのようになってしまいました。先の季里の文も、エッセイじみていますね。そういう分野に向いた量なのかもしれません。

                  「固辞」

                  パソコン通信を始めた頃、小説家ですと言ったら、拙作を読んで下さった人に「先生」と呼ばれた。あまりにこそばゆいので「先生は止めて下さい」と言ったところ、「それなら老師で」と言われ、そこまで逆らうのも厄介なので私の呼び名は老師となった。誇示しているわけではない。固辞した結果なのだ。
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                  難題に答えて

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                    水淵季里のブログ(http://water-way.jugem.jp)に、とりあえず140字の季里を書いてみました。
                     いざやってみると、難しいものです。作品というより、リハビリに近いですね。
                     よろしかったら、厳しいご指摘などいただければ、と。

                     短篇、掌編の類を書くのは何年かぶりですので、カンが狂っている気が如実にします。そんなものを読ませるのはどういう神経か、と言われそうですが、出し続けていないと新しいものが出てこないので、ブログという個人的な場で、吐き出しを続けていくのも、必要なことなのかな……と思っております。すみませんが、おつきあいいただくか、あるいはスルーしていただけないでしょうか。
                     まだ、季里の要望に応えられた、とは思えないのですが、その日が来るまで、よろしくお願いいたします。
                     
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